Microsoft、Windows 10向けに「PowerToys」をオープンソースで復活

Windows 95の時代、パワーユーザーにとって欠かすことのできないツール「PowerToys」があった。同ツールはWindows XPの時代以降は提供されなくなっていた。しかし、Microsoftは5月8日(米国時間)、このツールをWindows 10向けに復活させることを明らかにした。

新たなPowerToysはMITライセンスの下でオープンソース・ソフトウェアとして公開される見通しになっており、「GitHub - microsoft/PowerToys: Windows system utilities to maximize productivity」において順次公開される予定になっている。

• PowerToys is a set of utilities for power users to tune and streamline their Windows experience for greater productivity

GitHubには現在のところソースコードは公開されておらず、どのようなツールを提供することになるかの説明だけが追加されている。Windows 95およびWindows XP時代のPowerToysを復活させるというよりは、現在のWindows 10のパワーユーザーが必要とするツールを新しく開発して提供していくといった趣旨になっていることがわかるようになっている。

WindowsのGUIは、コンピュータの扱いになれていないユーザーにとって、マウス操作で多くの作業ができるというになるという点で優れている。しかし、利用方法に精通した開発者にとってはいちいちUIを操作する必要があり、逆に作業効率を下げることにもなっている。

PowerToysはこうした状況を変更し、開発者に対してより効率の高い操作方法を提供する可能性がある。今後どのようなツールが追加されることになるのか、展開が期待される。