日鉄ソリューションズ(NSSOL)は4月24日、カナダのMnubo(ヌーボ)とパートナーシップ契約を締結し、IoX予防保全ソリューションとして販売開始すると発表した。

  • Mnuboが提供するサービスの概要図

    Mnuboが提供するサービスの概要図

Mnuboは、グローバルに事業展開するIoTサービス企業。120種類を超えるデバイスとの接続実績を持つデータ収集インタフェース、多数のIoT分析ソフトウェアを包含するデータ分析プラットフォーム、データ分析サービスをクラウドサービスとして提供している。

NSSOLは、モノづくりの現場から生まれたITソリューションパートナーとしての知見を活かして、ユーザー企業におけるIoT活用に関連した事業を推進する「IoXソリューション事業推進部」を2016年4月に設立し、日本製鉄グループをはじめとする製造業や流通業などのユーザー企業と「IoXソリューション」の開発と実証実験に取り組んできた。

なおIoXとは、IoT(モノのインターネット)にIoH(ヒトのインターネット)を加えた同社の考え方である「Internet of X」に由来する、同社の登録商標。2017年1月には、ユーザー企業におけるデジタルファクトリーとスマートロジスティクスの構築を推進するIoXソリューションの提供を開始し、現場業務への適用実績を重ねている。

同社は、プラント・設備の保全課題に向けたIoX予防保全ソリューション開発の取り組みを行う中で、Mnuboにおけるデータサイエンス・プロフェッショナルサービスの実証実験を行い、評価を得たため今回のパートナーシップ契約の締結に至ったとしている。

NSSOLのIoXソリューションやデータ分析ノウハウと、Mnuboが持つツール、プラットフォーム、サービスメニューを組み合せることで、データサイエンティストやデータ分析環境を持たないユーザー企業でも、PoC(実証実験)から実適用まで短期間での展開が可能になるという。