LINEは3月29日、ダイエーと共同で、店頭販促ソリューション「LINE Sales Promotion」において位置情報を活用した店外集客施策の実証実験を、 イオンフードスタイル港南台店にて実施すると発表した。

具体的には、実証実験専用LINE公式アカウントを利用し、友だち登録ユーザーに向け2種類のデジタルチラシを属性別にターゲティング配信。店頭に設置した「LINE Beacon」にて、デジタルチラシを閲覧したユーザーの来店を計測する。加えて、デジタルチラシ掲載商品のレシートを活用したキャンペーンを実施することで、チラシ閲覧者の購買傾向もデータとして収集する。

デジタルチラシの配信対象は、3月15日~3月24日の実証実験準備期間中に、専用LINE公式アカウントを友だち追加したユーザーに限定。当該店舗内に設置した二次元コードやLINE Beacon、GPSを利用したメッセージのターゲティング配信などの告知を通じ、友だち追加を促す。29日時点で、友だち数は約2700名に到達している。

また、デジタルチラシのターゲティング配信は、当該アカウントへの友だち追加時に通知されるユーザーへのアンケート結果をもとに作成した属性データを用いて行う。

なお、今回はコカ・コーラ ボトラーズジャパンとサントリー酒類の協力のもと、対象商品の特価情報をデジタルチラシに掲載し、店頭ブースでレシートを提示すると抽選カードがもらえる購買キャンペーンを実施する。

  • 実証実験イメージ

  • 実証実験イメージ

同発表でLINEは、コミュニケーションアプリLINEを販促施策のプラットフォームとすることで、より閲覧されやすい環境で、効率的にチラシをユーザーにリーチさせ、集客に繋げることが可能と説明。加えて閲覧時や来店に対してインセンティブを付与することで、チラシ閲覧や店頭でのLINE起動を習慣化させることができるという。

また、従来より小売店舗やメーカーにとって課題であった来店・購買データの取得についても、LINEを活用することで、LINEがもつユーザーデータ(みなし属性)と紐付けたデータ分析や効果測定が可能になる。

今後は、配信コンテンツのパーソナライズやエリアターゲティングなどを活用することで、店舗の実ユーザーへ向け、より効率的に、より精緻にデジタルチラシを配信することができるようになるほか、来店計測についてはLINE Beaconだけでなく、GPSなどその他の計測機能の導入も視野にいれているという。