ASUS JAPANは3月29日に15.6型ゲーミングノートPC「ROG ZEPHYRUS S GX531GX」「ROG ZEPHYRUS S GX531GW」を発表し4月6日より発売します。

どちらも、Intel Core i7-8750Hを採用し、両モデルの差は搭載しているGPU(GX:GeForce RTX 2080 Max-Qデザイン、GW:GeForce RTX 2070 Max-Qデザイン)、SSDの容量とインタフェース(GX:1TB PCIe3.0 x4接続、GW:512GB PCIe3.0 x2接続)となります。希望小売価格は、GXが399,500円、GWが323,500円(いずれ税別)です。

  • ROG ZEPHYRUS Sは16.15mmと非常に薄型のゲーミングノートPC

  • 製品の違いはGPU、SSD構成の差となります

  • 右背面、USB 3.1(Type-AとCが1基ずつ)コネクタが用意されています

  • 左背面、USB 3.1(Type-C)とUSB 2.0が2つ、オーディオコネクタがあります

  • 構成パーツの一部も展示と言っても、これは17型モデルのもの。冷却ファンは12V駆動でパワフル

  • ヒートシンクフィンを一部外すことでゴミを押し出す機構「アンチダストサーマルデザイン」を使っておりヒートシンクがホコリで詰まらず長期間性能を保ちます

  • 参考展示されたROG ZEPHYRUS Sの17型モデル。近日中に発売を予定しています

説明会ではASUS JAPAN テクニカルプロダクトマネージャーの西康広氏がROG ZEPHYRUS Sの特長を紹介しました。NVIDIA GeForce RTXを搭載したことで、これまでのハイエンド製品で使用していたGeForce GTX 1080搭載製品よりもゲームが快適に動作するといいます。

  • ASUS JAPAN テクニカルプロダクトマネージャーの西康広氏

  • GeForce RTX(2080/2070ともにMax-Qデザイン)を採用することで、従来以上のパフォーマンスを実現。さらにゲームタイトルがDLSSに対応すればさらに性能向上します

また、ゲームがDLSS(機械学習を活用したアンチエイリアシング機能)に対応している場合、さらにパフォーマンスの大幅に向上します。

堅牢性に関して、外装にアルミニウム合金を採用するほか、ROG ZEPHYRUS SのAAS(Active Aerodynamic System)はキーボード開閉にともない、底板が一部開く構造になっていますが、底板部分にアルミニウムマグネシウム合金を用いることで剛性を上げています。ASUSでは2万回以上の開閉耐久テストも実施しています。

  • 堅牢性に対してはMILスペック準拠のテストをクリア。ASSの「動き」に対応するため底板にはアルミニウムマグネシウム合金を採用

設定ソフトとして新たにArmoury Crateを搭載しました。従来のROG ZEPHYRUSシリーズでは、底面のLEDは赤のみでしたが、新モデルでは複数の色を設定可能です。

  • PCコントロールソフトとして新たにArmoury Crateを採用。これは今後のROG PCにも採用されるそうです

  • Armoury CrateはPC本体だけでなくスマホ(Android/iOS)からも操作可能

ROG ZEPHYRUS Sでは144Hz 3msとゲーミングPC向けの液晶パネルを搭載していますが、単に速いだけではなく、Pantone認定と色にもこだわっているのも特徴となっています。

  • タフでパワフル。そして新しいコントールソフトを搭載したものがROG ZEPHYRUS Sとまとめました

ASUSが国内で販売するゲーミングPCのうち、NVIDIA GeForce RTXシリーズを採用する製品はデスクトップPC「ROG STRIX GL12CX」、17型ノートPC「ROG G703GX」、そして今回の「ROG ZEPHYRUS S GX531」の3モデルとなります。

  • ROG ZEPHYRUS SのリリースでROGシリーズのGeForce RTX採用は3シリーズに拡大

ハイスペック搭載のゲーミング2in1(?)「ROG MOTHERSHIP」

説明会には、台湾本社からテクニカルマーケティングのPandaPan氏も来日し、今後発売が予定されているフラッグシップ製品「ROG MOTHERSHIP」を含めた新技術の解説を行っていました。

  • 台湾本社からテクニカルマーケティングのPandaPan氏が来日

フラッグシップ製品であるROG MOTHERSHIPは、単に高速のCPUやGPUを搭載しただけでなく、PCHからだけではなく、CPUに直接SSDを接続することにより、3つのMVMe SSDのパフォーマンスを引き出します。

  • HyperDrive Extremeテクノロジーにより、書き込み6倍、読み込み24倍と圧倒的な性能を実現

  • CPUに直接SSDを接続します

  • 無線LANも802.11acの約3倍の速度の802.11axを採用

  • さらにRange Boostと組み合わせ、速度だけでなく遅延速度も低減。画面のPingの値に注目

さらに筐体もすべてアルミニウムマグネシウム合金の削り出しで作られているとのこと。価格について直接の言及はありませんでしたが「ROG MOTHERSHIPよりもリーズナブルなROG ZEPHYRUS S」と紹介していたので、かなりの価格になりそうです。

  • 外装パーツはアルミニウムマグネシウム合金をコンピューター制御で削り出したもの。114工程、20時間と手間がかかった贅沢なもの

  • ROG MOTHERSHIPの概要。最高のスペックを詰め込んだフラッグシップ製品になるのは間違いないでしょう

  • ROG MOTHERSHIPの実機も参考展示。仕様はまだ確定してません

  • オールインワンPC風に見えますが、キーボードは脱着可能です

  • さらに折り畳みも可能。キーボード部もアルミ削り出しで結構重量感があります

  • 外装パーツは手がかかっています