大和総研ビジネス・イノベーション(BI)は25日、フィデリティ証券に保有資産情報の音声自動応答サービスの提供を開始したことを発表した。フィデリティ証券に口座を保有する顧客が保有株式・投資信託の残高・株価・基準価額の音声自動応答サービスを受けられるもので、日本の証券界会社では初めての試みになるという。

大和総研BIとフィデリティ証券は、2013年からAPI連携による投資信託取引システムの強化に取り組んでいるが、今回音声技術を用いたカスタマーエクスペリエンス向上にインターネット取引システム「Financial Plate/WB4」とAWSのクラウド型コールセンター「Amazon Connect」をAPI連携で接続し、電話による音声自動照会を実現している。

フィデリティ証券では、混雑する時間帯でも待ち時間が少なく照会がスムーズになることを利点として挙げており、今後営業時間外への拡大も検討している。同社は昨年8月からAmazon Alexaスキルで音声によるファンドの基準価額の提供を行っている。

  • システム概要(大和総研ビジネス・イノベーション資料)

    システム概要(大和総研ビジネス・イノベーション資料)