サイバーエージェントは3月25日、AIを活用し、ダイナミックリターゲティング広告における広告クリエイティブの最適化を行う効果予測モデル「AI feed designer(エーアイ フィード デザイナー)」の提供を開始したと発表した。

ダイナミックリターゲティング広告とは、サイトに訪問歴のあるユーザーに対し、広告主が保有する商品データとWebサイト上での行動履歴を組み合せ、ユーザーごとに最適な広告を表示させる手法。露出回数がサイトアクセス数に依存することから、広告効果を最大化させるためには最適なクリエイティブの選択が重要になってくるという。

提供を開始した「AI feed designer」は、広告配信前にクリエイティブの効果を予測することで、複数あるクリエイティブの中から広告効果の高い順にランキング化し、最適な1枚を選択することができる。

また、同サービスは、サイバーエージェントとABEJAの合弁会社となるCA ABEJAが開発したAIモデルとABEJA Platformを活用したもので、広告主が保有するデータをもとに再学習を行うことでより精度を高めることが可能だ。

  • 「AI feed designer」概要図

なお、同社は、提供に先立ちテストを実施。これによると、もともと表示されていたクリエイティブ画像のうち約70%の商品は別のクリエイティブ画像を表示した方が効果が高くなるという結果に。これにもとづき、効果予測が高いものにクリエイティブを差し替えて広告配信したところ、差し替え前と比較しクリック率が最大140%、コンバージョン数が最大120%になるという向上がみられたという。