Slackには一般的な「メンバー」に加えて、「プライマリーオーナー」と「オーナー」「管理者」という権限のあるアカウントが存在する。今回は、それぞれのアカウントでできることと、任命方法について紹介する。

Slackの各アカウントでできること

「プライマリーオーナー」とは、ワークスペースを作成したユーザーのこと。チーム管理に関する最高の権限を持っており、ワークスペースのオーナーや管理者の任命・解任を行える。プライマリーオーナーになれるのは1人だが、ほかのメンバーに引き継ぐことはできる。

「オーナー」は、メンバーをオーナーや管理者に任命できるアカウント。支払いや認証、アクセス権、セキュリティポリシーなど重要な決定事項に対する権限を持っている。管理者を通常のメンバーに戻すことはできるが、オーナーの権限を取り消すことはできない。

「管理者」は、通常メンバーを管理者に任命できるが、オーナーや管理者の権限を取り消すことはできない。チャンネル名の変更や、チャンネルの削除、アカウントの無効化、パブリックチャンネルのプライベートチャンネルへ切り替えなどを実行できる。

そして、上記以外のアカウントが「メンバー」だ。新しくワークスペースに加入すると、メンバーからスタートする。管理権限は持っていないが、メッセージの発信やファイルのアップロード、プライベートチャンネルのアーカイブ化などを行うことが可能だ。

オーナーを任命/解任する方法

新プロジェクトや新部署の発足によって、新しいオーナーを追加する場合は、プライマリーオーナーもしくはオーナーが、新たにオーナーを任命する必要がある。また逆に、部署異動などでワークスペースのオーナーがその権限から外れなければならない場合、プライマリーオーナーによる解任を行う。

プライマリーオーナーが異動などで権限を移行させる場合は、「オーナーの権限を引き継ぐ」をクリックすると、そのユーザーがプライマリーオーナーになり、プライマリーオーナーはオーナーになる。

実際にどうやるのかというと、ワークスペース名をクリックして、「その他管理項目」から「メンバーの管理」を選び、各メンバーの権限を選択するだけ。なお、一般メンバーの場合は「その他管理項目」が表示されない。

プライマリーオーナーがワークスペース名をクリック。「その他管理項目」から「メンバー管理」を選択する
次に、メンバーリストの右にある「…」をクリック。「オーナーに変更する」を選択すると、選ばれたユーザーがオーナーになる
同じ方法で、一度任命したオーナーを解除または管理者へ変更することも可能だ。なお、オーナーに任命したユーザーを通常メンバーに戻す際には、一度管理者に変更してから、再度メンバーに戻す作業を行う必要がある

管理者を任命する

ユーザーを「管理者」に任命する方法も上記と同様だ。オーナーであれば、管理者をオーナーに任命することもできるほか、通常メンバーに戻すこともできる。

ユーザーを管理者に任命する
管理者ユーザーを通常メンバーやオーナーにすることもできる

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