さて、ZenFone Max Pro(M2)と右がZenFone Max(M2)は、先ほど紹介したようにどちらもメイン+被写体深度測定用のデュアルカメラを搭載します。また、ASUSのZenFone 5と同じ、AIを使った被写体認識を利用できます。

  • カメラはAIを使った被写体認識を行えます。人物や食べ物、植物、風景といったシーンを認識して、カメラの設定を調整します。例えばこの場合、画面右下に花びらのマークが表示されていますが、これは「花」を認識しています

  • 右下に葉っぱのマークがありますが、これは植物を認識している様子

  • 左上に「T」のマークがあります。これは文字を認識していることを表しています

このほか、カメラの設定を手動で調整できるProモードや、背景をぼかして人物を撮影できるポートレートモード、エフェクトなども利用できます。

  • オートモードや、AIの被写体認識に頼ることなく、シャッタースピードや明るさを好みに応じて調節できるProモードも備えます

  • エフェクトモードもあります。モノクロ写真なども簡単に撮影できるので、インスタ映えもしそうですね

  • 人物は背景をボカして撮影できるポートレートモードがオススメです。人を認識すると、丸いアイコンが表示され、バーをスライドするだけで、被写界深度(ボケ具合)を簡単に調節できます。専門知識が無くてもスムーズに撮影できそうですね

ZenUIではなく、ピュアAndroid仕様のUI

ZenFoneシリーズでは、「ZenUI」というASUS独自のカスタマイズUIを採用してきましたが、ZenFone Max(M2)とZenFone Max Pro(M2)では「ピュアAndroid」仕様のUIとなっています。

  • 画像はホーム画面。OSはAndroid 8.1。プリインストールアプリを最小限に抑えた「ピュアAndroid」仕様に変更されています

これまでとは180度、考えを変えたことになります。この点について担当者に尋ねたところ、「ユーザーからは、余計なアプリが無いモデルが欲しいという声を頂いていた。また、Google Nexusシリーズからの乗り換えを検討している人にもオススメしたい。」と話していました。

  • アプリケーション一覧の画面

UIを変更した一方で、災害時に役立つFMラジオや、日本語入力「ATOK」などをプリインストールしています。何を残すのか悩んだ結果、この2つを選んだと説明していました。

  • ラジオの画面

2枚のSIMとmicroSDのトリプルスロットを搭載

ZenFone Max Pro(M2)とZenFone Max(M2)では、ディスプレイの画面占有率が異なりますが、これは単純に「ノッチ」の幅が異なるからです。このノッチですが、動画視聴やWeb閲覧時にどうなるかは気になるところです。説明会の会場で実際の挙動を確認しました。

YouTubeで実際に動画を再生してみると、標準モードから2本指でピンチアウトすることで全画面表示に切り替えることができました。全画面表示にしてもノッチが隠れました。

  • YouTubeを再生する様子。こちらは標準モード

  • YouTubeを再生する様子。こちらは拡大モード

担当者によると、これは端末側で制御しているわけではなく、アプリごとに挙動が異なるとのことです。そのため、ノッチを隠す設定項目なども特にないそうです。

  • ブラウザを閲覧する様子。ここでも特にノッチは気になりません

最後にSIMについて紹介します。両機種ともに、2枚のSIMカードとマイクロSDカードスロットが同時に使える「トリプルスロット」です。しかも、DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)をサポートします。

  • SIMを2枚同時に刺して使えるのはなかなか嬉しいです。また、コアなファンも多くいるASUSでは、こういった仕様は定評なのだとか

このほか、ASUSの直営店「ASUS Store」にて、オリジナルSIMパッケージ「ASUS ZenSIM powered by IIJ」(音声通話パック)の取り扱いを開始。スマートフォンとSIMカードのセットで提供します。