NVIDIAは2月22日に新GPU「GeForce GTX 1660 Ti」を発表した。これに合わせて、グラフィックスメーカー各社から搭載製品が登場した。いずれもオリジナルファンを採用したモデルで、ショート基板モデルもラインナップされている。店頭予想価格は、税別3万円台半ばから。
GeForce GTX 1660 Tiは、Turingアーキテクチャをベースとした初の「GTX」ブランドの製品となる。新たに設計された「TU116」コアを採用する。
レイトレーシング向けのRTコア、そしてAI処理向けのTensorコアは実装していないが、FP16/FP32/INT32演算器の並列処理や、Variable Rate Shading(VRS)、L1キャッシュと共有メモリを統合したユニファイドキャッシュなどで、前世代のGeForce GTX 1060比で1.5倍の性能向上を実現するという。
ASUS
ASUSは「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」「DUAL-GTX1660TI-O6G」「PH-GTX1660TI-O6G」の3製品を用意。店頭予想価格は、「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」が税込49,000円、「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」が税込43,000円、「DUAL-GTX1660TI-O6G」が税込41,000円だ。
「ROG-STRIX-GTX1660TI-O6G-GAMING」は、従来よりもファンブレード部分を大型としたAxial-techファンを採用。また、ヒートスプレッダの接触面をより滑らかにし、GPUとの接触面積を約2倍に拡大する「MaxContact」によって、効率よく排熱できる。
ファンの動作モードを変更できるスイッチを基板側に備え、Performanceモードでは、 ファンが常に回転、一方のQuietモードでは、指定温度に満たない温度ではまでは静かに動作するという。
主な仕様は、ベースクロックが1,500MHz (OCモード時1,530MHz)、ブーストクロックが1,860MHz (OCモード時 1,890MHz)、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps、メモリ帯域幅が288.1GB/s。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×2、DisplayPort×2。
「DUAL-GTX1660TI-O6G」は、IP5X対応防塵ファンを搭載。ほこりが多い環境でも長期間にわたって動作可能。XSplit Gamecasterのプレミアムライセンスが1年間分付属する。
主な仕様は、ベースクロックが1,500MHz (OCモード時1,530MHz)、ブーストクロックが1,800MHz (OCモード時 1,830MHz)、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps、メモリ帯域幅が288.1GB/s。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×2、DisplayPort×1、DL-DVI×1。
「PH-GTX1660TI-O6G」は、全長174㎜のショート基板を採用。ブレードの先端に曲げを加えた「ウイングブレード」によって、ファンの風圧を向上させている。また、ファンの軸受けに2つのボールベアリングを使用し、長寿命を実現する。こちらもXSplit Gamecasterのプレミアムライセンスが1年間分付属する。
主な仕様は、ベースクロックが1,500MHz (OCモード時1,530MHz)、ブーストクロックが1,785MHz (OCモード時 1,815MHz)、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps、メモリ帯域幅が288.1GB/s。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×2、DisplayPort×1、DL-DVI×1。
GIGABYTE
GIGABYTEは「GV-N166TOC-6GD」「GV-N166TIXOC-6GD」を発売。店頭予想価格は、「GV-N166TOC-6GD」が税別36,980円前後、「GV-N166TIXOC-6GD」が税別37,980円前後。
GV-N166TOC-6GDは、2基の90mmファン搭載の「WINDFORCE 2X COOLING SYSTEM」を採用。ユニークなファンデザインに、コンポジットヒートパイプ、ヒートパイプがGPUに直接触れる「ヒートパイプ ダイレクトタッチ」によって、高い冷却性能を備える。
主な仕様は、コアクロックが1,800MHz、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×1、DisplayPort×3。
GV-N166TIXOC-6GDは、170㎜のショート基板モデル。90㎜ファン、純銅ヒートパイプ、「ヒートパイプ ダイレクトタッチ」を組み合わせた「GIGABYTE Custom-designed Cooling System」を採用する。
主な仕様は、コアクロックが1,800MHz、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×1、DisplayPort×3。
玄人志向
玄人志向は独自のデュアルファンを搭載する「GF-GTX1660Ti-E6GB/DF」を投入。店頭予想価格は税別36,000円前後。
主な仕様は、クロックが最大1,785MHz、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×1、DisplayPort×1、DL-DVI×1。
MSI
MSIは「GeForce GTX 1660 Ti GAMING X 6G」と「GeForce GTX 1660 Ti AERO ITX 6G OC」の2モデルを国内投入。店頭予想価格は、「GeForce GTX 1660 Ti GAMING X 6G」が税別41,800円、「GeForce GTX 1660 Ti AERO ITX 6G OC」が税別35,980円。
GeForce GTX 1660 Ti GAMING X 6Gは、2基のトルクスファン3.0を搭載する独自クーラーを採用し、GPUだけでなく電源回路も効率よく冷却する。これにより、ブーストクロックは最大1,875MHzの高いOC仕様を実現する。
また、GPU温度が60度以下のときにファンの動作を止めるZero Frozr、LEDライティング「Mystic Light」といった機能も備える。
主な仕様は、ブーストクロックが1,875MHz、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps。TDPが130W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×1、DisplayPort×3。
GeForce GTX 1660 Ti AERO ITX 6G OCは、178㎜のショート基板モデル。アルミ固体コンデンサを採用した電源回路、トルクスファン採用の独自クーラーを搭載する。
主な仕様は、ブーストクロックが1,830MHz、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×1、DisplayPort×1、DL-DVI-D×1。
ZOTAC
ZOTACは「GAMING GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6」を投入。価格は税別35,800円前後。
173.4㎜のショート基板モデルながら、大きさが異なる2つのファン、ヒートシンクによって高い冷却性能を備える。
主な仕様は、クロックが最大1,770MHz、メモリが192bit接続の6GB GDDR6、メモリスピードが12Gbps。TDPが120W。補助電源コネクタが8ピン。画面出力インタフェースがHDMI×1、DisplayPort×3。