日々継続して行う業務を少しずつITの力で改善していくと、いつの間にか大きな時間削減や効率化に寄与していた。ガジェットやツールを駆使して処理を進める仕事術である"ライフハック"(LifeHack)は、ITの文化を支える根幹のひとつだ。時間削減や生産性など具体的な効果もさることながら、習得したツールの使い方や技術が達成感を与えてくれる。よくよく振り返れば、Excelや秀丸のマクロなど最初にそれを実現したときの楽しさは味わい深い。
現在では、クラウドやアプリ、チームコミュニケーションツールとさらなる進化を続けるITツールたちだが、サイボウズはNPO法人やサークル、任意団体などに同社のクラウドサービスcybouz.comを1サービス年額9,900円(税別/300ユーザーまで)で提供するチーム応援ライセンスが1,000契約を突破したことを7日、発表した。
企業と異なり、非営利で活動するコミュニティを応援する同社のこの試みは2015年の「サイボウズNPOプログラム」を前身としており、1,000契約には当時からの更新も含まれるが、7割近くがチーム応援ライセンスでの契約となる。同社ではその内訳も発表しているが、全体で51%がNPO法人で、49%が学校PTAやマンション管理組合、地域自治会、大学研究室・ゼミ・サークル、社会人交流会など法人格を持たない非営利団体となる。特に昨年の「チーム応援ライセンス」開始以降は、68%がこれら法人格を持たない非営利団体で、同社では活動目的や規約、財務状況などを独自の基準で1チームごとに審査し、適用可否を決定。昨年秋からは、非営利型一般社団法人も審査対象に含むなど対象を拡大している。
今年の3月には「PTA IT活用塾」やNPO Marketing laboを運営、非営利団体向け助成金プログラム「Google Ad Grants」活用支援などNPO法人向けにサービスを展開するジャックアンドビーンズ社との共催セミナーを開催するなど、1,000契約達成を機にさらにチームやコミュニティへのIT支援を進めていく構えだ。
cybozu.comの各サービスには同社の総合グループウェア「サイボウズ Office」、情報共有を効率化する社内ポータル「Garoon」、業務メールの使い勝手を追求し続ける「メールワイズ」、業務自身をアプリ化できる「kintone」とクラウド提供される多機能を使い倒せる。いまある課題をシームレスに連携する機能でうまく使いこなせれば、チームのタスクは達成感とともに力強く進捗していくことになる。