風邪予防や乾燥対策の定番アイテム「マスク」。インフルエンザなどの感染症の患者がくしゃみや咳による汚染を防ぐという理由でも、冬の必需品です。変装やノーメイク隠しのためにも利用されるそうですが、それもマスクのありかたのひとつでしょう。

しかし、マスクを装着すると、iPhoneの顔認証システム「Face ID」は途端に本人と認識してくれなくなります。Apple Payで支払いをするときはもちろん、ロック解除するときもマスクを外さなければならないので、Face IDが疎ましく思えてしまうほどです。

iOS 12では、Face IDの新機能として「もう一つの容姿を設定」というオプションが用意されていますが、「顔の認識が妨げられています」と表示されてしまい、マスク姿はそもそも新規登録できません。

そんなときは、Face IDが持つ学習機能を利用しましょう。鼻の先が完全に見えるまでマスクを下げた状態(マスクで口だけを覆った状態)でロック解除画面などでFace IDを呼び出すと、本人確認できないためにパスコードの入力を要求されるはずです。そこで正しいパスコードを入力すると、本人確認が済むとともに正当な持ち主と学習され、何度か繰り返せばマスクで口だけを覆った状態をも本人と認識してくれるようになるのです。

なお、鼻の先を隠した状態を学習させようとしても失敗します。顔のどの部分を重点的に分析するかというFace IDの根幹部分に関わる事柄のため、理由が公表されることはないでしょうが、マスクを完全に外さずに済むだけでもメリットといえるでしょう。

  • 顔認証失敗時にパスコード入力で手動承認する手法は、"鼻だしマスク"であれば応用可能です