日本学士院は、優れた研究成果を上げ、今後も活躍が期待される若手研究者に贈る「第15回(2018年度)日本学士院学術奨励賞」を授与する6人をこのほど決めた。2月7日に授賞式を日本学士院(東京都台東区)で開催し、賞状と研究奨励金110万円を授与する。
日本学士院学術奨励賞の受賞者、年齢(1月15日現在)、現職、専門分野、研究課題は次の通り。
・大内正己(おおうち・まさみ)氏:42歳、東京大学宇宙線研究所准教授、銀河天文学、「ライマン・アルファ放射体を用いた初期宇宙の観測研究」
・合田圭介(ごうだ・けいすけ)氏:44歳、東京大学大学院理学系研究科教授、光科学・光量子科学・バイオフォトニクス、「超高速イメージング法・分光法の開発とその基礎科学・産業・医療への応用」
・小島武仁(こじま・ふひと)氏:39歳、スタンフォード大学経済学部准教授、ゲーム理論・マッチング理論・マーケットデザイン、「マッチングあるいは市場設計(マーケットデザイン)理論の現実への応用可能性の拡張」
・武部貴則(たけべ・たかのり)氏:32歳、東京医科歯科大学統合研究機構教授、シンシナティ小児病院オルガノイドセンター副センター長、シンシナティ小児病院消化器部門・発生生物学部門准教授、横浜市立大学先端医科学研究センター特別教授、横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター長、T-CiRA Jointプログラム研究責任者、幹細胞生物学、再生医学、コミュニケーション・デザイン学、「多能性幹細胞を用いたヒト器官原基による固形臓器の発生・再生研究」
・竹村俊彦(たけむら・としひこ)氏:44歳、九州大学応用力学研究所教授、気候変動・大気環境、「エアロゾル気候モデルの開発とその気候変動および黄砂・PM2.5分布予測などの大気環境研究への適用」
・安岡義文(やすおか・よしふみ)氏:38歳、日本学術振興会特別研究員-SPD、古代地中海美術史、「古代エジプトの柱の編年史ならびに建築哲学の研究」
関連記事 |