オリンパスは1月24日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼「OM-D E-M1X」を発表した。縦位置グリップ一体型のボディーとして操作性を高めつつ、手ぶれ補正機構の効果を最大7.5段分相当にまで向上。オートフォーカスは、AI(人工知能)でレーシングカーのドライバーを認識してピントを合わせ続ける機能を追加。複数枚の画像合成で高精細な写真を生成するハイレゾショットは、新たに手持ちでの撮影にも対応した。スポーツや野生動物などを撮影するプロカメラマンやハイアマチュア層に売り込む。

ボディー単体モデルのみ用意する。価格はオープンで、予想実売価格は税別34万円前後。発売日は2月22日。

  • 各社のフルサイズ一眼レフやフルサイズミラーレスをも超える撮影性能を備えた「OM-D E-M1X」が登場

本体は、オリンパスのミラーレスで初めて縦位置グリップ一体型とした。ジョイスティック型のマルチセレクターも背面の2箇所に搭載。バッテリーは2個同時に装着でき、三脚を装着したままでも側面からスムーズに交換できるようにした。USB Power Delivery(USB-PD)に対応しており、給電しながらの撮影も可能。2つのバッテリーは最短約2時間で充電できる。

  • 堂々とした風格の縦位置グリップ一体型ボディーを採用する

  • 撮像素子はE-M1 Mark IIと同じものを採用する

  • E-M1 Mark IIとはガラッと変わった操作部。ジョイスティックを採用するほか、電子ダイヤルは埋め込み式となった

  • 従来と同じく、情報表示用の液晶パネルは搭載しない

ボディー内蔵の5軸手ぶれ補正機構は補正効果を最大7段分に引き上げた。ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を装着した際は7.5段分相当の補正が可能。4秒のスローシャッターでも手持ちで撮影できるという。

オートフォーカスは、ディープラーニングの技術を用いたインテリジェント被写体認識AFを新たに搭載した。フォーミュラカーやバイクなどは、ピントを合わせたい被写体(ドライバー)が物体の中央部にあるため、一般的なオートフォーカスではノーズ(車体の先端部)にピントが合ってしまうことが多い。これを防ぐために、さまざまな数万枚の画像を用意して学習させるディープラーニングの技術を用い、ドライバーのヘルメットにピントを合わせられるようにした。フォーミュラカーやバイク以外には、航空機やヘリコプター、列車などにも対応する。ちなみに、ユーザーの使用に応じて学習することはないという。

  • インテリジェント被写体認識AFを有効にすると、クルマやバイクの先端ではなく、ヘルメットを認識してピントを合わせ続ける

  • 画像処理エンジン「True Pic VIII」をデュアルで搭載。うち1つはインテリジェント被写体認識AFでのディープラーニング処理のみに用いられるという

連写した複数の画像を合成して高精細な写真を生成するハイレゾショットは、カメラを三脚に固定して50M相当(RAW撮影の場合は80M相当)の写真を生成する通常モードに加え、新たに手持ち撮影で50M相当の撮影ができる「手持ちハイレゾショット」機能を追加した。撮影時の位置ずれを利用して合成する仕組みで、最大16回撮影した画像を合成する。

画像処理でNDフィルターと同等の減光効果を得る「ライブND」機能も追加した。背面液晶や電子ビューファインダーで、NDフィルターをかけた際の水が流れるような表現を確認しながら撮影できるのが特徴。

  • グリップは握りやすさを徹底的に追求したという

  • メモリーカードスロットはSDカードのデュアルスロットとなる

  • バッテリーは側面から出し入れできる構造とした

  • 縦位置撮影でも横位置と同等の感覚で操作できるようにした

E-M1Xの発表に合わせて開発発表がなされたテレコンバーター内蔵超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」などの情報を含め、詳細は追ってリポートする。