おもしろいのは、キーボード部に埋め込まれたポップアップ式のインカメラ。一般的なノートPCでは、インカメラはディスプレイ上部に配置されていますが、超狭額ベゼルのMateBook X Proでは、画面上部にインカメラを入れるスペースがありません。ビデオ通話など、インカメラを使ったコミュニケーションが広く使われている現在、インカメラ非搭載では何かと不便です。
そこでMateBook X Proでは、ファンクションキー列の中央近辺にインカメラを埋め込んでおり、上からプッシュするとカメラがポップアップしてきます。ビデオ通話で使ってみると、自分を見上げる画角になるので多少の違和感は残り、体勢によっては顔の上部が切れてしまいます。心持ち引いた姿勢で使うなどの配慮が必要でしたが、楽しいギミックです。
キーボード部の右上にある電源ボタンは指紋センサーを兼ねており、Windows Helloの指紋認証が利用できます。ファーウェイのスマートフォンは指紋認証が速いですが、MateBook X Proの指紋認証もかなり高速。スリープ状態で、登録した指で電源ボタンを押すとスリープ解除→ロック解除までが一瞬で完了するので、スムーズに作業に戻れます。
エンターテインメントに向いたサウンド機能
MateBook X Proのサウンド機能も、見逃せないポイントです。キーボードの左右に1つずつと、両側面に1つずつの4スピーカーを搭載し、高いサラウンド効果が得られる「DOLBY ATOMS サウンド システム」に対応。ノートPCとは思えないハイクオリティな音楽再生です。低音もしっかりしており、映像コンテンツやゲームなどエンターテインメント用途で特に効果的でしょう。
最後にポイントをまとめると、MateBook X Proはビジネスからエンターテインメントまで、さまざまな用途で快適に使える完成度の高いノートPCといえます。家や会社でガッツリ活用しつつ、モバイル利用も望むのなら、MateBook X Proは有力な選択肢となるでしょう。