デフォルトでONになっていることは気付いていたものの、よくわからないのでそのまま放置……という人が多いはずの「データローミング」スイッチ。『設定』→「モバイル通信」→「通信のオプション」の順に画面を開けば確認できます。結論からいうと、ONのままで問題ありませんが、海外へ行く予定がある人はとりあえずOFFにしておきましょう。

データローミングとは、通信キャリアのサービスエリア外で通信しようとしたとき、提携する現地キャリアの通信網を代わりに利用する機能のことで、現在ではおもに海外渡航時に利用されます。「データローミング」スイッチは、この機能を使用するかどうかを決めるもので、海外渡航時の通信をどうするか決定するスイッチともいえます。

日本国内だけでiPhoneを使うのであれば、データローミングが発生しないため、このスイッチのON/OFFに影響を受けません。しかし、たとえ短時間でも海外へ行く場合には、スイッチの設定次第でキャリアからの請求金額が変動します。一般的にデータローミングは割高なうえ、国内のパケット定額料金が適用されないためです。

海外渡航時にデータローミングをONにしていると、現地携帯電話基地局との通信が可能になるやいなや(ともすれば着陸直後)ローミング費用が発生するため、離陸前に「データローミング」スイッチをOFFにしておくことをお勧めします。データローミングはOFFでもキャリアの音声通話は可能ですから、電話をかける/着信を受けることに問題はありません。

もっとも、近年では「世界データ定額」(au)や「パケットパック海外オプション」(NTTドコモ)など、海外渡航者向けの割安なデータ通信プランが提供されるようになりました。海外キャリアのプリペイドSIMカードを使う手もありますが、ふだんのSIMカードをそのまま使えるデータローミングのほうがラクですよ。

  • 海外へ行く予定がある人はとりあえずOFFにしておきましょう