富士通フロンテックと富士通アドバンストエンジニアリングは12月10日、工場内のピッキング作業に係る動線分析ソリューションの実証実験を、富士通フロンテック新潟工場で開始したことを発表した。実施期間は12月10日〜14日。

  • 実証イメージ

    実証イメージ

この実証実験は、富士通フロンテック製の「太陽電池センサー付きビーコン」および「センサープラットフォーム(クラウド)」と、富士通アドバンストエンジニアリング製「GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floor」を組み合わせて実施するもの。

ピッキングエリアと組み立てラインに合計20ヵ所へ「太陽電池センサー付きビーコン」を設置。また、ピッキング台車に受信機を設置/作業員がピッキング台車を使用してピッキングしている場所をビーコンの位置情報をもとに検知/位置情報データを「センサープラットフォーム(クラウド)」で集約/「GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floor」でピッキング台車の位置情報を可視化。動線情報を分析し、ピッキングの効率化を図る。

この実証実験を通じて、工場や倉庫など様々な環境において電源不要であることを活かした「太陽電池センサー付きビーコン」の最適な設置および運用ノウハウを蓄積するほか、「GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floor」と「太陽電池センサー付きビーコン」を連携させた動線分析の手法を検証する。これにより、工場や倉庫等の動線分析ソリューションのビジネス拡大を目指すとしている。

  • 太陽電池センサー付きビーコン外観

    太陽電池センサー付きビーコン外観

なお、富士通フロンテックの「太陽電池センサー付きビーコン」と「センサープラットフォーム(クラウド)」は、太陽電池により外部電源が不要であることに加え、低照度環境対応により様々な用途で利用できるのが特長。さらに蓄電機能により夜間や消灯時でも動作可能で、温湿度・照度センサーにより周囲の環境をセンシング可能。加えて、小型ボディに太陽電池と蓄電デバイス、複数センサーの搭載を実現し、センサープラットフォームによるデータ収集やデータ管理を実施する。

一方、富士通アドバンストエンジニアリングの「GLOVIA ENTERPRISE MES Smart Shop-Floor」は、リアルタイムにデータを収集・集約・可視化する機能を提供するほか、製造現場における生産方式に対応した標準テンプレート3種(ライン型、セル型、ジョブショップ型)を提供する。また、作業進捗の可視化も、作業者に意識させることなく情報収集が可能となっている、