サン電子とNTTドコモ東海支社(ドコモ)は12月4日、第5世代移動通信方式(5G)とサン電子のARスマートグラス「AceReal One」を活用したドローンの遠隔支援などの実証実験を開始した。

  • ドローンによる遠隔支援の先行実証実験システム構成図

    ドローンによる遠隔支援の先行実証実験システム構成図

今回の実証実験では、AceReal Oneに高速大容量・低遅延が特徴である5Gネットワークを組み合わせ、ドローンのカメラで撮影している映像を遅延が発生することなく、鮮明にパソコンへ表示させ、遠隔地から工場設備点検や災害救助など現場へのリアルタイムでの作業支援・指示の実現を目指す。

また、シースルーディスプレイを搭載したAceReal Oneにドローンのカメラで撮影している映像をWi-Fiを通じて表示させ、機体の目視と映像内容の確認の両立を実現させる。これにより、視線の上下動を抑え一定方向へ固定させることで、ドローンの操作性の向上が期待されるという。

同実証では、サン電子は5G通信環境におけるAceReal One、AceReal Apps、AceRealとドコモのビジネスアセットの連携および、ドコモ5Gモジュール搭載の検討を担当し、ドコモは5G通信環境、5Gオープンラボの検証環境、ビジネスアセットを提供する。

  • AceReal Oneを装着してドローンを操作する様子

    AceReal Oneを装着してドローンを操作する様子

両社は11月20日に5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ OSAKA」で先行実証実験を実施した結果、今後も同様の取組みが必要との認識で一致したことから、継続的に実証実験を実施するための覚書の締結に至った。