マツダは11月28日、新型「Mazda3」を世界初公開した。米国で11月30日から始まるロサンゼルスオートショーでの一般公開を予定する。北米では2019年初頭から順次販売を開始する。

新型「Mazda3」。ボディタイプはセダン(左)とハッチバック(右)の2種類

Mazda3は2003年のデビュー以来、マツダの商品群のなかでも中核を担ってきたグローバル戦略車。日本の現行車種ではアクセラに相当する。新型Mazda3でも引き続きハッチバックとセダンの2種類のボディタイプを用意し、メーカー各社がしのぎを削る激戦のCセグメント市場に投入される。

新型Mazda3のハッチバックタイプ
ハッチバックタイプは特にCピラーからリアフェンダーにかけてのデザインが独特
新型Mazda3のセダンタイプ
NDロードスターに似た雰囲気も感じる
内装の質感がかなり上がっている

特に今回の新型Mazda3は同社の新世代商品の第1弾と位置付けられており、デザイン面では「日本の美意識の本質を体現する」ことを目指したという、深化した魂動デザインを採用した。以前に同社の「魁(カイ) CONCEPT」で示されたような、線よりも面を活かし、シンプルながら繊細に仕上げたボディ造形により、光の陰影や反射によって表情を変えるエモーショナルな外見をつくりあげた。

新型Mazda3で採用される「ポリメタルグレー (Polymetal Gray)」。光のリフレクションやシャドウが映える新色だ

車両構造技術も新世代の「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」に移行し、搭載するエンジンも「SKYACTIV-G」(ガソリン)、「SKYACTIV-D」(ディーゼル)に加え、燃焼方式に「SPCCI (火花点火制御圧縮着火)」を採用し燃費や出力を高めた「SKYACTIV-X」を初めて搭載する。

新世代の車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」

北米向けに公開された主要諸元は以下の通り。全長×全幅×全高はハッチバックが4,459×1,797×1,440mm、セダンが4,662×1,797×1,445mm。ホイールベースは共通で2,725mm。エンジンはSKYACTIV-G 1.5、SKYACTIV-G 2.0、SKYACTIV-G 2.5、SKYACTIV-D 1.8、SKYACTIV-X。トランスミッションは6速MTまたは6速AT。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム。タイヤは16インチまたは18インチ。

同社の丸本明社長は今回の発表に際し、「新型Mazda3からマツダの新世代商品が始まる。クルマを所有する価値を飛躍的に高めたこの新世代商品を通じ、ブランド価値をさらに引き上げていく」と話している。

(笠原光)