読書管理サービスとして名の知れた存在だった「メディアマーカー」が、2019年1月をもってサービスを終了すると発表した。これまで何百冊、何千冊という本を同サービスで管理していたユーザーは、早急に移行先を探さなくてはいけない事態に直面している。

一般的に読書管理サービスと言えば、本の読了日や感想を記録する役目に加えて、これから購入する本を登録して購入予定を立てる用途にも使えるほか、コミックなどで同じ巻を重複して買ってしまわないためのチェックツールとしても有用だ。スマホを使ってバーコードを読み取り、書影を含む書誌情報を自動入力する機能も、もはやデフォルトといってよい。

今回は「メディアマーカー」の移行先となりうる、読書管理ツールを集めてみた。メディアマーカーは本以外にCDやDVDの管理にも対応するが、今回は本の管理に使えること、またCSVインポート機能を搭載していることを選定の条件とし、読書管理によく利用されているがCSVインポートができない「Evernote」や、アプリ版のみの「読書管理ビブリア」は除外している。

読書メーター

「読書メーター」は、メディアマーカーおよび後述のブクログとともに、「3強」といっていいサービスのひとつで、歴史も長い。サービス名からも分かるように、読書量をグラフで表示できることが大きな特徴となっているほか、読んだ本をもとに傾向の似たユーザとつながるコミュニティ系の機能も強力。バーコード読み取りに対応したスマホアプリも用意される。インポート機能は用意されているものの、現時点でエクスポート機能がなく、他ツールへの移行が難しいのがネック。

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ブクログ

「ブクログ」も読書メーターとともに老舗にあたるサービスで、本棚を模したライブラリ画面が印象的。所有する本を登録する用途のほか、ランキングや新刊情報からいま話題の本を見つける機能に重きを置いており、シンプルに蔵書管理をしたい人にはやや機能が過剰すぎる面も。スマホアプリはiOSのみで、Androidアプリは2016年に提供を終了しているため、Androidスマホからバーコード読み取りで本を登録したい場合には向かない。

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ブックフォワード

「ブックフォワード」は、2015年リリースと比較的新しいサービスで、読書メーターやブクログに比べるとコミュニティ機能よりも蔵書管理に重きを置いていることが特徴。インターフェイスもスマホ向けに寄せられており、装飾のないシンプルなデザインは、ある意味で本サービスの特徴となっているが、本棚のような派手めのスキンを好むユーザにはやや物足りなく感じる可能性も。SNSアカウントでのログインを除けば、新規ユーザ登録はスマホアプリからに限られる。

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Memento Database

「Memento Database」は、Android向けの汎用データベースアプリだが、「Book」というテンプレートを用いることで読書管理に対応する。さまざまなデータベースを自作できるので、お仕着せの読書管理サービスでは項目が足りない場合も対応が容易。前述の3サービスと違ってWebサービスではなく、メインはAndroidアプリで、その補助となるWindows用ソフトおよびLinux/Mac向けのJavaアプリが用意される。iOSアプリがないことからiPhoneユーザには不向き。海外アプリだが日本語にも対応。

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