中国通信機器メーカー大手の華為(Huawei:ファーウェイ)が英国ロンドンでイベントを開催し、フラグシップスマホ「Huawei Mate」の新機種として、「Huawei Mate 20シリーズ」を発表した。

世界最高クラスの性能を特徴とするAndroidスマートフォンだが、Huaweiと関係の深い中国HiSilicon社が独自設計し、AI専用チップも統合した新型SoC「Kirin 980」を搭載するほか、メモリカードにはmicroSDを代替し、nanoSIMサイズまでコンパクト化した独自規格の「NM Card(ナノメモリカード)」を採用するなど、独自色も高めた。

全機種で新型SoCのKirin 980と、ライカ共同開発による背面3眼カメラの搭載は共通。欧州市場では今月から発売し、日本市場に向けた展開は未定だが、前例から主要商品の日本への投入も近いと見られる。

microSD比で45%小型という「NM Card」。独自規格なので汎用性が課題か
アウトカメラはライカ3眼。他社にない機能や性能を"テンコ盛り"した

発表されたMate 20シリーズの主な機種は以下の通り。

Huawei Mate 20

6.52インチの2244×1080ドット液晶を搭載する基本モデル。IP53の防水性能も備える。メモリ(RAM)とストレージ(ROM)の組み合わせで製品をラインアップし、価格は4GB RAM+128GB ROMの製品が799ユーロ、6GB RAM+128GB ROMで849ユーロ。

基本モデルの「Mate 20」

Huawei Mate 20 Pro

6.39インチの3120×1440ドット有機ELを搭載する上位モデル。IP68の防水・防塵性能を備える。指紋センサーが本体背面ではなく、表の画面内にあるというユニーク機能も。価格は6GB RAM+128GB ROMの製品で1049ユーロ。

「Mate 20 Pro」は有機ELを搭載する上位モデル
画面に指を置くだけで解除できるディスプレイ内蔵の指紋センサー

Huawei Mate 20 X

Mate 20シリーズで最も大きな7.2インチ有機ELの画面を持ち、バッテリーも大容量化することで、Mate 20の性能を踏襲しつつ動画・ゲーム体験を高めた、スマホというよりはファブレットと呼ぶべき派生モデル。専用オプションのゲームコントローラーをドッキングすることで携帯ゲーム機のように操作することもできる。価格は6GB RAM+128GB ROMの製品で899ユーロ。

ゲームや動画に適した「Mate 20 X」

Huawei Mate 20 RS

ドイツのPorsche DesignとコラボレーションしたMate 20 Proベースの特別モデル。従来のMateシリーズでも同様の特別モデルが存在していたが、今回も外装にレザーをあしらうなど高級感を高めるデザインを施している。価格は8GB RAM+256GB ROMの製品で1695ユーロ、8GB RAM+512GB ROMでは2095ユーロと、日本円で20万円を軽々と超える強気な設定だ。

Mate 20 Proをベースにポルシェとコラボしたスペシャルモデル「Mate 20 RS」
(笠原光)