LINEは9月26日、防災科学技術研究所(NIED)と、防災・減災分野においてインターネット・AI(人工知能)技術を積極的に利用することで災害対応能力の高い社会を構築することを目的に「インターネット・AI技術を活用した防災・減災に向けた連携協力に関する協定」を締結したと発表した。
LINEでは、災害時における安否確認や情報発信・共有ツールとして多くのユーザーがLINEを活用していることから、災害時に役立つ機能の充実や、活用方法の研究などに取り組んでいる。
また、テキストや音声を通じて自動的に会話するAIチャットボット技術は、自治体の問い合わせ窓口などとしても導入が広がっているといい、AI技術の向上にも取り組んでいる。
NIEDは、自然災害を対象に観測・予測・実験から社会システムに至るまで総合的かつ幅広い研究開発を行っている。
その一環として、国全体で状況認識を統一し的確な災害対応を行うために、府省庁や自治体など関係機関が運用する災害関連情報システム間を連接し、情報を多対多で相互に共有して統合的な利活用を実現する「府省庁連携防災情報共有システム(SIP4D)」を研究開発している。
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SIP4DとLINEなどとの連携イメージ
同協定では、国民生活に身近なインターネットやAIを積極利用することによる防災・減災の実現を目指して、共同での各種研究やシステムの開発や防災訓練の実施などを予定している。なお、LINEと国立研究開発法人との共同の取り組みは、今回の連携が初となる。
