東芝デジタルソリューションズは、東芝が有するコミュニケーションAI「RECAIUS(リカイアス)」の新たなサービスのひとつとして、スマートフォンでAIと会話するように話すことで業務報告を行うことが可能な「RECAIUS 報告エージェント」の提供を9月19日より開始すると発表した。

組織として動くビジネスシーンでは、タイムリーで確実な報告・記録は重要だ。クライアントの動向やリスクの表象など、大きな利益や大きなリスクを戦略や組織力でカバーすることが可能になる。できる限りタイムリーである方が良いことは言うまでも無い。しかし、移動を伴う業務の場合、PC操作の場所や時間の確保が難しくまた、多忙な最中にスマートフォンでの文字入力には時間がかかるなど、報告記録の重要さに比べて、それを阻む要因が多いのが実際。

これら課題解決の一助となるべく開発された「RECAIUS 報告エージェント」は、同社の自然言語処理技術や音声対話技術を活用し、スマートフォンなどのモバイルデバイスでAIエージェントと対話することで業務報告ができるサービスだ。

  • システムのイメージ(同社資料より)

    システムのイメージ(同社資料より)

例えば、営業訪問後の隙間時間にAIエージェントに対して訪問先や商談内容などを話すと、AIエージェントが自動で活動内容を分類、CRMの各項目にデータを登録する。しかも、報告者が言い忘れた項目が存在した場合はAIエージェントが聞き出してくれるため、報告漏れがなくなるという。報告者は迅速な業務報告を行うことが可能となり、管理者は報告内容をタイムリーに確認することができる。

一般的なAIエージェントのシステムでは、AIとのやりとりに対話シナリオ等のルールを作成する必要があるが、「RECAIUS 報告エージェント」はCRM情報と連携して対話シナリオを自動生成するため、管理者は報告してほしい項目を設定するだけで対話システムを作成でき、ユーザー自身でAIエージェントの作成・編集を簡単に行うことが可能になる。CRMとしてSalesforceを利用しているユーザーは、「RECAIUSコネクト」を活用することでデータ連携用の初期構築が不要で、導入した日から利用できるようになる。