KDDIは9月19日、KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)の新サービスとして、オンデマンドでサーバを増減でき、設計自由度・拡張性を持つ「KCPS ベアメタルサーバー」を10月30日から提供を開始すると発表した。
新サービスは、オンプレミスと同等のシステムをクラウド上に構築し、ユーザー専有の物理サーバ(ベアメタルサーバ)を提供し、申し込み・サーバ管理はKCPSのAdmin Console(ポータル)からオンラインで手軽に利用を可能としている。
ベアメタルサーバは従来の仮想サーバと異なり、ユーザーが任意のOS環境を構築することや、ハイパーバイザーを用いて仮想マシンを構築することができ、設計の自由度を必要とするプライベートクラウド構築に適しており、新サーバーは、KCPSの専有サーバー(Premium)・共有サーバー(Value)・オブジェクトストレージと相互接続することで柔軟なシステム構築ができるという。
これにより、オンプレミスで利用していたシステム構成を変更することなく、クラウド環境に移行することが可能とし、運用の一元化/既存オンプレミス資産の流用できる。
また、すでに「KDDI WVS」「KDDI WVS 2」の契約者には閉域網が標準で提供されるため、クラウド環境への接続料金を考慮する必要がないため、ネットワークとの親和性を備えているという。さらに、段階的なシステム移行やスモールスタートを最小限のコストで計画的に実施することを可能としている。
新サービスはハードウェアを、そのほかのユーザーと共有しない月額課金の専有サーバのためCPU・メモリ・ディスクなどインフラのパフォーマンスの影響を受けず、最小限の初期投資で必要なハードウェア容量をオンデマンドで利用でき、資産を保有することなく、オンプレミスのような設計自由度でシステムを構築・運用ができるという。
価格は「i1.Small-8」(CPUが8コア、3.00GHz、メモリが64GB、ストレージがSSD 480GB×4)モデルで月額7万800円(税別)。申込み開始は10月15日からを予定している。