ソフトバンクと米Synchronoss Technologies(シンクロノス)および米TBCASoftは9月12日、メッセージサービスの国際標準規格「RCS(Rich Communication Services)」とTBCASoftのブロックチェーン技術を活用した新しいモバイルペイメントサービスのPoC(Proof of Concept、概念実証)を実施したと発表した。

シンクロノスは、SMSとEメール、RCSの機能をカバーする高機能で安全性の高いマルチ・チャンネル・コミュニケーション・プラットフォームを日本市場へ導入し、今年初めに商用化された。TBCASoftは、ブロックチェーン・コンソーシアム「Carrier Blockchain Study Group」(CBSG)において、ソフトバンクなどの通信キャリアと協力して、ブロックチェーン技術を活用したキャリア間決済プラットフォーム(Cross Carrier Payment Service:CCPS)の提供を目指している。

RCSとブロックチェーンを活用した今回のPoCでは、ユーザーがモバイル端末を使い、店舗などで決済を行うことに成功した。

例えば、日本のユーザーが米国でソフトバンクとシンクロノスが提供するRCSプラットフォームを使うことで、メール送信と同じような簡単な操作にほって米ドルでの支払いが可能となる。

CCPSのブロックチェーンのAPIは高い汎用性を持っているため、受信者側がRCSのアプリでも、SMSやEメールなど従来のメッセージサービスを使っている場合でも、また国内・国際間いずれの取引でも、RCSのウォレットアプリを通してP2P(Peer to Peer)の送金がすることができる。