ESETは9月3日(米国時間)、「HTTPS on the rise as most popular websites use it」において、トップ100万サイトにおいてHTTPSの採用が再び堅調に伸びていること、その原動力としてGoogle Chromeの取り組みとLet's Encryptによって無償で簡単に証明書が取得できるといった状況があることを説明した。

ESETはセキュリティ研究者であるScott Helme氏の公開した記事「Alexa Top 1 Million Analysis - August 2018」を引き合いに出し、2017年末から2018年初頭ごろに見られたHTTPS採用の勢いの低下は継続せず、むしろその後はHTTPSへの移行が勢いよく進んでいると指摘している。

  • トップ100万サイトにおけるHTTPSの採用数 - 資料: Scott Helme提供

    トップ100万サイトにおけるHTTPSの採用数 - 資料: scotthelme.co.uk

  • HTTPSへリダイレクトする割合 - 資料: Scott Helme提供

    HTTPSへリダイレクトする割合 - 資料: scotthelme.co.uk

  • トップ100万サイトにおけるLet's Encryptの採用数 - 資料: Scott Helme提供

    トップ100万サイトにおけるLet's Encryptの採用数 - 資料: scotthelme.co.uk

理由として挙げられているのは、Googleが進めてきたChromeにおけるHTTPSへの移行を促進する取り組みとLet's Encryptによるリーズナブルな証明書の発行の2点。Webブラウザとして最大シェアを持つChromeは、HTTPのサイトを安全ではないと表示するなどHTTPSへの移行を促す取り組みを進めており、こうした取り組みが効果を上げていることにも言及されている。