東芝情報システムは、2016年2月に国内販売を開始した運輸事業者向け「日常健康見守りサービス」に「睡眠不足に起因する事故の防止対策」に対応する機能を追加し、8月1日より提供を開始することを発表した。

  • 睡眠時間が短いドライバーへのアラート機能

    睡眠時間が短いドライバーへのアラート機能

国土交通省は2018年6月に、「睡眠不足に起因する事故の防止対策」として、乗務前や乗務中間の点呼時に睡眠時間の確認を行い、点呼簿に記録することを義務付けたが、睡眠時間はアルコール摂取等に比べて採取しにくい点呼項目といえる。

東芝情報システムが提供する運輸事業者向け「日常健康見守りサービス」は、ドライバーのバイタルデータとして血圧、体温、体重、歩数等とともに「睡眠時間」を収集し、点呼時にドライバーの健康状態と共に睡眠時間を確認できるサービス。同時に、国土交通省発行の「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」に沿って、ドライバーの健康状態をチェックすることもできる。

運輸事業者向け「日常健康見守りサービス」に、ドライバーが身に着けたウェアラブルデバイスからドライバーの睡眠時間を収集する従来の機能に加え、点呼時に睡眠時間が一定値(しきい値)より少ないドライバーには警告を促す機能と、ドライバーの睡眠状況を分析することで睡眠習慣の改善指導に役立つ機能が追加された。

これらの機能により、採取しにくい睡眠時間を定量的に把握し、「睡眠不足に起因する事故の防止対策」で定められた睡眠時間のチェックや点呼記録簿への睡眠時間記録を簡易に効果的に行えるようになる。

なお、同サービスの利用料金は、血圧、体温、体重、睡眠時間、歩数を収集するスタンダードパッケージとして、1ユーザーあたり月額1,000円〜(最小構成50ユーザー)。なお、この価格にはサービスに必要な機器、初期費用等は含まれていない。また、価格は、利用ユーザー数、収集情報、オプションにより価格は変動する。