オーディオテクニカは7月25日、完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS7TW」の発売中止をアナウンスした。

ATH-CKS7TWは、オーディオテクニカが2018年4月26日に発表した同社初の完全ワイヤレスイヤホン。当初は2018年7月中旬に発売を予定していたが、発売日を8月3日へと変更。そして8月3日を目前に控えた7月25日、発売中止となった。

  • 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS7TW」
  • 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS7TW」
  • 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS7TW」
  • 完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS7TW」。カラーは写真左からブラック、シャンパンゴールド、レッドを予定していた

オーディオテクニカによると、ATH-CKS7TWの基板設計における問題から、スマートフォンや音楽プレーヤーといったBluetooth対応機器との接続性能が、自社の基準に到達しなかったという。このまま開発を続けても、ユーザーを満足させる品質が確保できないと判断し、発売中止に踏み切った。

完全ワイヤレスイヤホンに限らず、発売後に期待通りのパフォーマンスが出ないことが問題となる製品もある中で、今回の発売中止はある意味英断ともいえよう。ATH-CKS7TWの試作機はいくつかのオーディオイベントでも披露されており、音楽ファンからの期待も高かっただけに、非常に残念な結果ではある。ただ、研究開発は続けられるはずなので、姿を変え、満を持してユーザーに届けてくれることを期待したい。

なお、7月6日のプレスリリースで発表したスマホアプリ「Connect」は、予定通り8月3日にリリース。対応製品からATH-CKS7TWは除外されるが、8月3日に発売するワイヤレススピーカー「AT-SBS70BT」および「AT-SBS50BT」で使用でき、バッテリー残量や使用しているBluetoothのコーデックなどを確認可能だ。