シーメンスヘルスケアは、HDRフラットディテクタと16 bit イメージングチェーン技術の搭載により高画質を実現する血管撮影装置「Artis zee i(アーティスジーアイ)」の販売を開始した。

  • 血管撮影装置「Artis zee i」

    血管撮影装置「Artis zee i」

「Artis zee i」は、主に頭頸部や腹部血管のインターベンションに注力する施設を主要ターゲットとした、血管撮影装置「Artis zee PUREシリーズ」の上位機種。

これまでハイエンドの血管撮影装置に搭載されていたHDRフラットディテクタと16 bitイメージングチェーン技術の搭載により、低線量でも優れたイメージクオリティをルーチン検査で実現し、高度かつ複雑な治療に必要な病変の抽出に優れた画像を得ることができる。さらに、最新のイメージガイダンスアプリケーションを搭載し、最適なインターベンション治療環境を提供するということだ。

また、HDR(High Dynamic Range)フラットディテクタ搭載し、描出するのが難しい軟部組織をコントラストの高いイメージとして表現できるため、部位や状況に左右されることなく、より高画質なCTライクイメージング「syngo DynaCT HDR」を撮影することが可能となっている。

さらに、膨大な画像データを正確に処理する「HDR Reconstruction Engine」により、コントラスト分解能が大幅に向上した臨床的価値の高い3Dイメージを提供し、CT、MRIの検査に加えて、HDRフラットディテクタ+HDR Reconstruction Engineによる新たなCTライクイメージングを治療戦略やクリニカルパスの選択肢として有効活用できるという。

そのほか、高度かつ複雑な治療をスムーズに実施できるように、各治療に最適化されたイメージガイダンスアプリケーションの搭載が可能。より信頼性の高い画像情報を活用したイメージガイダンス機能は視認性を向上させ、治療プロセスの効率を高めるとともに、チーム全体で優れた患者治療を行うための環境づくりに貢献するということだ。