パナソニックの「レッグリフレ」シリーズといえば、足を「包み込む」ようにマッサージする足用マッサージャー。面ファスナーでアタッチメント部を足に巻き付け、エアーの力で足裏からふくらはぎなどを強力にもみ上げてくれるのが特徴です。

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」

    新モデルのEW-RA38、マイナビニュース・デジタルの林編集長にもマッサージを受けてもらいました。最初は「イテテテーーーー」といっていたのに、慣れてきたらこの表情……

筆者も以前使ったことがありますが、このレッグリフレシリーズは見た目よりもかなり強力。最大パワーで利用すると、普段から台湾式の「痛い系」マッサージに通っている筆者でさえ、うなるほどのパワーを見せてくれました。

そのためか、レッグリフレシリーズはヒールなどで脚が疲れやすい女性に大人気。下位モデルでも実売価格が2万円以上と、簡易マッサージャーとしては比較的お高い製品にもかかわらず、70万台もの累計販売台数を誇っています。

現在発売されているレッグリフレシリーズは、足先からふくらはぎまでをマッサージする「エアーマッサージャー レッグリフレ EW-RA88」と、足先から太ももまでをカバーする「エアーマッサージャー レッグリフレ EW-RA98」の2モデル。そこに、9月1日発売の新モデル「エアーマッサージャー コードレス レッグリフレ EW-RA38」(以下、EW-RA38)が加わることになりました。

  • パナソニック、レッグリフレ
  • パナソニック、レッグリフレ
  • 現在発売中のレッグリフレシリーズ「EW-RA88」(左)と「EW-RA98」(右)。つま先からふくらはぎなど、脚全体を一度にマッサージできます

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」

    新モデル「EW-RA38」はコードレスですっきりとした見た目に。カラーはピンクとブラックから選べます

新モデルはなんと待望のコードレス!

EW-RA38の最大の特徴は、なんといってもコードレスになったこと。従来は駆動するのにACアダプターが必須で、マッサージ中はコードの範囲内でしか動けませんでした。

しかし、EW-RA38では電源は片足が単三電池2本で駆動。パナソニックの単3形充電池「エボルタ」を使えば、一度の充電で10分間のマッサージコースを約10回、利用できるといいます。また、ACアダプターも付属しており、充電済みの電池がない場合は電源コードを使っての利用も可能です。

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」
  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」
  • EW-RA38は電池駆動が可能。一回の充電で、10分のマッサージモードを約10回、動作できます。電池がないときはAC電源での駆動が選べるのも便利

EW-RA38のもうひとつの特徴が、本体とアタッチメントが一体化したこと。これまでのレッグリフレは、脚に巻き付ける「アタッチメント部」と、操作部とエアーポンプが内蔵された「本体」(ポータブルCDプレーヤーサイズ)という2つのパーツにわかれていました。

「本体」から「アタッチメント部」には空気を送り込むパイプがあり、本体からは電源コードも伸びます。よって、マッサージ中に動き回れる範囲は、かなり制限されていました。

ところが、EW-RA38はアタッチメントに本体が内蔵されているため、電池で使うときはコードが1本もありません。一見すると「少しゴツくて特殊な形のレッグウォーマー」。これなら、オフィスで堂々と、またはこっそり使ったりできそうです。EW-RA38は空気を送り込むポンプの先にサイレンサーを搭載し、従来製品より駆動音も静かなのもうれしいところ。

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」

    本体表面の質感がテカテカとしたナイロンからスウェットなどに使われる綿のような風合いに。一見するとマッサージャーには見えません

一番重要! マッサージの心地は?

レッグリフレといえば、強力なマッサージ力は外せません。筆者としてはコードレス、かつコンパクトになったことで、このマッサージ力が落ちていないかがとっても心配。そこで、実際にマッサージを体験させてもらいました。

まず驚いたのは、装着方法が簡単になったこと。従来は脚全体を面ファスナーで軽く締め付ける方式でしたが、EW-RA38には面ファスナーのほかにジッパーがあります。このため、一度自分の脚の形にあわせて面ファスナーを固定したら、2度目以降はジッパーで着脱できます。

レッグリフレの面ファスナーは強力なので、従来製品では外すのに力が必要でした。また、外すたびに「バリバリ」と大きな音がしていましたが、EW-RA38ではこうした問題が解消されています。

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」

    面ファスナーで脚のサイズにあわせたあとは、ジッパーを使って着脱が可能です。ジッパーのほうが着脱が楽で音も静か

ちなみに、レッグウォーマーのように装着した場合、選択できるモードは10分間の「もみほぐし(ふくらはぎ)」と、EW-RA38で新しく導入された「クイック5分」モードのふたつ。パワーは弱から強の3段階から選べます。普段から脚マッサージに通う筆者はもちろん「強」を選択。

使ってみると、足首からふくらはぎに向かってギュギューっと手で絞られているような、“イタ気持ちよい”刺激が楽しめます。ふくらはぎをギューッと揉まれたあと、パッと解放される瞬間があるのですが、解放直後は脚全体に血が巡るのも感じられて、ただただ気持ちよい!

施術後の感想は個人的なものですが、脚の疲れがとれただけではなく、末端冷え性の筆者の足先までじんわり温かく。心なしか足が小さくなったようで、少しキツかった靴がスルッと履けるようになりました。ふくらはぎは「第二の心臓」などと呼ばれるほど、血液の循環に重要な部位なので、ここのマッサージをしっかりできるのはうれしいポイントです。

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」

    操作は各脚にある操作部で行います。パワーとモードを選ぶだけのシンプルな操作性

足先を包み込む形がなくなったのは少々残念

EW-RA38はコードレスになったことで、従来のレッグリフレのように「ふくらはぎ」と「足裏」を同時にマッサージすることはできなくなりました。ですが、足への巻き付け方を変えることで、足裏マッサージをすることは可能です。

この「足うら巻き」を試したところ、土踏まずからかかとまでのマッサージは気持ちよいのですが、足先の刺激は少々もの足りなさを感じます。EW-RA38の真価が発揮されるのは「ふくらはぎマッサージ」なんだと実感します。足裏のマッサージを重視する場合は、EW-RA88やEW-RA98を選ぶほうがよさそうです。

  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」
  • パナソニック、レッグリフレ「EW-RA38」
  • 足を包み込むようにして装着する「足うら巻き」で足裏をマッサージすることも。ただし、この巻き方だとマッサージ中に動き回るのは難しそう

改めて、レッグリフレシリーズにコードレスタイプが登場したのは画期的。EW-RA38のふくらはぎマッサージは動きながらも施術できるので、家事をしながらの「ながらマッサージ」も手軽です。足裏から脚全体を一気にマッサージできる従来モデルか? 手軽に使えるEW-RA38か? 悩ましい問題となりそうです。