ファイルメーカーは、独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センターにおける、FileMaker プラットフォームの導入事例を公開した。同センターでは、クラウドベースで FileMaker プラットフォームを利用できる「FileMaker Cloud」を採用して、インターネット外来予約システムを構築・運用している。

同センターの連携先医療機関では、Webブラウザからこのインターネット外来予約システムにアクセスして紹介患者の外来予約日時をその場で確定できる。手続きの簡略化に伴い業務が効率化されただけでなく、紹介患者の利便性向上にも寄与しているという。

さらに、政策医療を担う高度総合医療施設である大阪医療センターでは、災害派遣医療チーム(DMAT)が、FileMaker プラットフォームで構築した電子災害医療診療記録システムを2014年から活用している。

そのほか、災害掲示板システムもユーザーメイドで開発しており、情報の電子化を通じて災害時の情報伝達を最適化することで、救急医療の質とスピードを向上させたとのことだ。

FileMaker Cloudを導入した理由について、大阪医療センターの医療情報部長/産科医長 岡垣篤彦氏は「院内に独自のプラットフォームを持たずに、安全なインターネット予約を可能にする手段として FileMaker Cloud を採用しました。各診療科で異なる予約時間や休診情報をスタッフ自ら入力する仕組みにすることで、より最新で正確な情報を基に予約システムを運営できます。このような仕組みはユーザーメイドで構築できる FileMaker プラットフォームだからこそ実現できました」と述べている。

ファイルメーカーの公式サイトでは、本件に関する詳細なレポートが掲載されており、ビデオも視聴できる。