富士フイルムは、東京・六本木の東京ミッドタウン本社(東京都港区)に併設されている「FUJIFILM SQUARE」にて、写真展「138億光年 大いなる宇宙の旅 ~NASA60周年天体写真ベストセレクション~」を開催する。NASAの惑星探査機や宇宙望遠鏡などが撮影した膨大な写真のなかから、選りすぐりの写真を展示する。会期は6月22日(金)~7月11日(水)で、入場は無料。

  • 富士フイルムがFUJIFILM SQUAREで開催中の写真展「138億光年 大いなる宇宙の旅 ~NASA60周年天体写真ベストセレクション~」

写真展は、大きく2つのパートに分けられている。第1部の「太陽系の天体」は、惑星探査機や観測衛星が撮影した写真や、国際宇宙ステーションから撮影された写真などを展示。特に、10年以上にわたり活躍して2017年9月に燃え尽きた土星探査機のカッシーニや、火星に降り立って現在も探査を続けている火星探査車のキュリオシティ、木星探査機のジュノーなどが捕らえた鮮明な大判の銀塩プリントは圧巻といえる。

  • 観測衛星が捕らえた太陽の写真。1000万度を超えるフレアの様子をしっかりキャッチしている

  • カッシーニが捕らえた土星の写真。土星の大気に突入する2日前に撮影したという最後の写真がとても美しかった

  • 火星に着陸したキュリオシティが撮影した砂漠の写真は、まるで地球のどこかのよう。月の写真は、ふだん地球からでは見られない裏側の写真が必見

  • 地球からではぼんやりとしか観測できない冥王星も、驚くほど精細な写真を展示している

  • 床にも何枚かの写真が展示されており、靴のまま踏むことで宇宙空間を擬似的に体験できるようにしている。この写真は、駅のホームの床などに設置されている案内表示と同じ耐久性の高いプリント技術を用いている

第2部の「NASAの宇宙望遠鏡群によって観測された天体画像」では、赤外線やX線など可視光線以外の光で捕らえた星雲や星団、銀河などの写真を展示している。

  • こちらは宇宙の写真。X線や赤外線などさまざまな波長の光が捕らえた画像を合成し、着色して生成したものだ

  • 館内には、撮影したデータからカラー写真を生成する技術の解説もあった

すべての作品は写真撮影が許可されており、SNSなどへの投稿も可能。7月27日~8月8日には、富士フイルムフォトサロン大阪(大阪市中央区)でこの写真展の巡回展を実施する。