シャープは6月7日、4K液晶テレビ「AQUOS 4K」の新製品となる「AM1ライン」を発表しました。6月30日から順次、発売します。無線LANに対応し、シャープのAIoTクラウドサービス「COCORO VISION」と接続すると、COCORO VISIONのAIが家族の視聴傾向を学習し、オススメ番組をユーザーに提示します。
本体には人感センサーを内蔵し、人がテレビに近づくと自動でテレビの電源が入り「COCORO VISION」が起動。AIがユーザーの視聴履歴に基づき、オススメ番組を音声で案内してくれます。
ビデオオンデマンドサービス「COCORO VIDEO」や音楽配信サービス「COCORO MUSIC」も利用可能。もちろん、NetflixやYouTubeなども見られますよ。スマホアプリ「COCORO VISION」を利用すると、テレビの視聴履歴に基づいたオススメ番組や音楽、ゲームの情報がアプリに配信されます。
また、今回から搭載するAndroid TVのバージョンが8.0になりました。Googleの音声アシスタント機能「Google Assistant」にも対応予定です(ファームウェアアップデートによって)。
発表日時点の6月7日においても、COCORO VISIONを通じることで、Google Assistantに対応したスマートスピーカーと連携できます。メディア向けに行われた事前説明会では、スマートスピーカー「Google Home」と連携するデモンストレーションが実施されました。Google Homeに向かって「OK Google、AQUOSにつないで」と話してから、「テレビをつけて」「テレビの音量を上げて」と言うと、テレビの電源が自動で入り、テレビの音量もアップしました。
……ですがGoogle Assistantに対応すれば、スマートスピーカーを介さなくてもリモコンのマイクでテレビのGoogle Assistantを起動し、見たいジャンルや俳優の名前から番組検索ができたり、Google Assistant対応の家電製品を操作できたりします。Google Assistantへの対応が待ち遠しいところ。
別売の4Kチューナーを取り付ければ、2018年12月1日に放送がはじまる新4K衛星放送を視聴可能。テレビのリモコンにある「+4K」を押すだけで、地上波と新4K衛星放送を切り替えられます。
また、新開発エンジン「AQUOS 4K Smart Engine PRO」を搭載。8K対応の液晶テレビ向けに開発したアップコンバート映像処理技術を応用しています。解像度や映像レベルを見分け、画質処理を実施。地上派から新4K衛星放送まで、臨場感のある映像を表現します。説明会では新4K衛星放送の試験放送を視聴することができたのですが、その映像は圧巻。花や洋服の質感が際立っており、まるで3D映像を見ているかのような錯覚に陥ります。
新4K衛星放送で採用される4K HDR方式「HLG(Hybrid LOG Gamma)」にも対応し、風景の奥行き感や素材の質感をリアルに再現します。最新HDR規格のひとつである「HDR 10」もサポートしました。
AM1ラインは、60V型の「4T-C60AM1」、50V型の「4T-C50AM1」、43V型の「4T-C43AM1」の3モデルを展開。4T-C60AM1と4T-C50AM1は8月31日に、4T-C43AM1は6月30日に発売します。価格はオープンで、推定市場価格は4T-C60AM1が26万円前後(税別)、4T-C50AM1が18万円前後(税別)、4T-C43AM1が15万5,000円前後(税別)です。
共通仕様として、画素数は水平3,840×垂直2,160画素、視野角は上下左右176度。LEDバックライトの配列はエッジ型。受信チャンネルは地上デジタル011~999ch、BSデジタル001~999ch、110度CSデジタル000~999ch。スピーカーには高音用のツイーター×2、ミッドレンジ×2、低音用のサブウーファー×1を搭載し、最大出力は35W。
インタフェースは、HDMI入力端子×4、ビデオ入力端子×1、アナログRGB入力端子、アナログ音声出力端子×1(ヘッドホン出力端子と兼用)、デジタル音声出力端子×1、B-CASカードスロット、地上デジタルアンテナ入力端子、BS・110度CSデジタルアンテナ入力端子、USB端子×2、有線LAN×1。