既報の通り、台湾ASUSTeK Computerは5日、ハイパフォーマンスノートPC「ZenBook Pro」シリーズを発表しました。台湾・台北市で開幕した「COMPUTEX TAIPEI 2018」に合わせて発表されたもので、台北市内で開催されたプレスカンファレンスでは、「AIとPCを組み合わせるProject Precog」として、モニタ面・キーボード面ともにディスプレイとなる、2画面のクラムシェル型PCも発表されました。

  • ASUS Vivo Book

  • 歴代のZenBook

狭額縁の「ZenBook S」は日本発売も検討中

今回発表されたのは、ノートPCがZenBook Pro 15/14、ZenBook S、VivoBook S15/S14/S13、ヘルスケア製品のVivoWatch BP、そしてProject Precogです。このうち、ZenBook Pro 15/14VivoWatch BPは既報の通りです。現時点で、ZenBook Pro 15については日本での発売も”前向きに検討している”とのこと。ZenBook Pro 14については要望が多ければ検討するということのようです。

さらに、日本での発売が検討されているのがZenBook Sです。13.3インチ4Kディスプレイを搭載し、画面占有率85%という狭額縁を実現。sRGB比100%でタッチパネルにも対応します。Intel Core i7-8550Uまたはi5-8250Uを採用しており、メモリは最大16GB、ストレージは最大1TBのPCIe SSD、2つのThunderbolt 3対応USB Type-C端子を含む3つのポートを搭載します。

  • ZenBook S

  • ZenBook Sの天板

  • 本体側面

ハイパフォーマンスでありながら厚さ12.9mm、重さ1kgという薄型軽量も特徴で、本体を開くとキーボードの後部が持ち上がり、傾斜がついて打鍵しやすくなる独特のヒンジ「ErgoLift」を採用しています。

本体カラーとして、Deep Dive Blueに加えて鮮やかな赤色のBurgundy Redを用意。なかなか見栄えのする製品に仕上がっています。

AIを使う最適解が2画面コンバーチブルPC

ここまでは2018年に登場する新製品でしたが、最後に発表されたのがProject Precogです。同社のGlobal PC & Phone Marketing Senior Directorを務めるMarcel Campos氏は、「イノベーションこそ我らのDNA」と強調。これまでASUS Transformer(2011年)、ASUS TAICHI(2012)などの特徴的な製品を投入してきており、「次は何か?」とCampos氏は問いかけます。

  • Marcel Campos氏

  • 「AI PC」の実現を目指すProject Precog

その答えがProject Precogでした。「AIがPCに出会った」とCampos氏。AIは問題解決のための手法であり、PCでAIを使うにあたって最適なフォームファクターは何かと問いかけたCampos氏は、その答えとして「コンバーチブルでデュアルスクリーンのPC」を示しました。

  • 思ったよりコンパクトなノートPCですが……

  • 開くと上下がディスプレイ