Apple Watch用の新OS「watchOS 5」で注目したいのが、Apple Watchをトランシーバーのように使って音声のやり取りができる「Walkie-Talkie」です。画面に表示されるボタンを押しながらしゃべることで、交互に通話ができます。SF映画やマンガに出てきた腕時計型無線機がApple Watchで再現できるとあって、子どもだけでなく大人も楽しめそうです。本物のトランシーバーと異なり、インターネット経由でやり取りするため、距離がどれだけ離れていても通話できるのはApple Watchならではといえます。

  • Apple Watchがトランシーバーに変身する「Walkie-Talkie」。中央のボタンを押している間、相手に音声が伝わる仕組みだ

新たに、Apple Watch単体でPodcastに対応した点も挙げられます。また、簡易的なWebブラウザーの機能も搭載され、Apple Watch単体でより多くの情報が得られるようになりました。

  • Apple Watch単体でPodcastが楽しめるほか、簡易的なWebブラウザーも搭載した

ワークアウトは、さまざまな運動をしていることを自動的に検出する機能が備わり、運動を始めた時点にさかのぼって記録してくれる機能が追加されました。複数の人とアクティビティを競い、勝った人を表彰する機能も備わりました。

  • ワークアウトを自動で検出し、さかのぼって記録してくれる機能が備わる

  • Apple Watchのバンドは新色が登場し、バンドに合わせた画面も用意する

映像だけでなくサウンドもリアルさが増す「tvOS 12」

Apple TV用の新OS「tvOS 12」では、現在主力の高画質モデル「Apple TV 4K」で立体的なサウンドが楽しめるドルビーのサラウンドフォーマット「Dolby Atmos」に対応するのが特徴です。既存のコンテンツを購入したユーザーは、Dolby Atmos版に無償で更新できます。

  • Apple TV 4Kは、立体的なサウンドが楽しめる「Dolby Atmos」に新たに対応する

4K画質の高精細な画面で楽しめるスクリーンセーバーは、新たに国際宇宙ステーションから撮影した地球の映像が追加されます。ずっと見ていても飽きない美しい映像に、会場からは大きな拍手が寄せられました。

  • 国際宇宙ステーションから撮影した地球のスクリーンセーバーが追加される