Sophosは5月24日(米国時間)、「2 million stolen identities used to make fake net neutrality comments - Naked Security」において、Jeff Merkley上院議員およびPat Toomey上院議員が米国連邦通信委員会(FCC: Federal Communications Commission)に提出した調査依頼を引き合いに出し、ネット中立性ルールの策定に関するパブリックコメントに、窃取された200万のアカウントを使った偽のコメントが大量に提出されている可能性を指摘した。

Pew Researchの調査結果(Public Comments to the Federal Communications Commission About Net Neutrality Contain Many Inaccuracies and Duplicates)によると、パブリックコメントのうちユニークなものは6%だけで、7つの代表的なコメントが全体の38%を占めていると説明している。全体の57%が一時的なメールアドレスや重複したメールアドレスを使われたものであることにも触れている。

上院議員らは、CAPTCHAなどの技術を使うことによってコメント作成者が人間かプログラムかを判定することができるが、こうした技術の導入を検討したかどうかを質問している。しかし記事では、CAPTCHAなどの技術はすでにプログラムで回避することが可能であることが明らかになっており、CAPTCHAを導入してもそれほど意味がないことを指摘している。