Mirage Soloの特徴は「簡単さ」「リアルさ」「コンテンツ」の3つ。レノボ・ジャパン モバイル製品事業本部の田中大輔本部長は、この中でも特にVR対応の「コンテンツ」が重要だと語りました。

Daydream対応アプリの中で、6DoFに対応したアプリは海外で50、日本語対応のもので40程度とのこと。Daydream対応アプリは、VRゲームや旅行体験、3D/2D動画などがGoogleのDaydream公式ページで紹介されていますが、このほか

レノボではMirage Solo向けコンテンツ・アプリを、50以上のパートナー企業で開発評価中といい、発表会では複数のDaydream向けアプリが展示されていました。

展示のうちのひとつ、GREEの「釣り★スタVR」は、スマートフォン向けアプリ「釣り★スタ」10周年を記念して開発されたDaydream対応VRゲーム。1人用のソロプレイのほか、6人でのマルチプレイ「釣り大会」も行えます。実際にMirage Soloで遊んでみると、コントローラを釣り竿に見立てて、仕掛けを投げたり、かかった魚を引っ張り上げたりするのを、実際に体を動かしながら楽しめました。

マルチプレイ時、自分の視界に表示される他プレイヤーは顔アイコンだけで表示されますが、アイコンが実際のプレイヤーの動きと連動して上下左右に動くため、"多人数プレイに参加している"実感が強かったです。

  • 釣り★スタVRのデモンストレーション

桜花一門の「ModernArcheryVR」は、個人向けのDaydream対応VRゲーム。競技アーチェリーをテーマに、的に向かって矢を打つVR体験が楽しめます。内容をシンプルにすることで、気分のリフレッシュも目指すといい、2018年春の提供を予定しています。

ゲームは実際の競技アーチェリーと同じ的のサイズ、距離(3段階で設定可能)、矢の速度を再現したもので、体験したところ、だだっぴろい競技場の中央に立つアスリートのような気分が味わえました。コントローラの長押し操作で矢を引き、離すことで矢を打てますが、特に70m先にある的を狙うのは難しかったです。

  • 桜花一門の「ModernArcheryVR」。紹介文のラスト「精神統一に良い」が目を惹きます

  • トライする筆者。イヤホンが外れているところがポイントです(後から気づきました)

理経の体験型VRソリューション「避難訓練VR」は、テレビ東京の「モーニングサテライト」やNHK「ひるまえほっと」などのテレビ番組でも紹介された、避難訓練用のVRコンテンツ。今回試した「避難訓練VR ~工場火災編~」では、黒煙うずまく建物の中からの避難を体験できます。

同アプリでは、視界の上半分を黒煙が埋め尽くすため、実際にしゃがんで黒煙を避けたり、体を振り向かせて避難方向を向いたりと、現実に近い避難シミュレーションを体験できました。迫る炎と視界を包む黒煙を見ていると、映像だけでも妙に息苦しく感じられます。

こちらはBtoB向けのソリューション。「一般のユーザーが繰り返しプレイするものではない」ということで、一般向けの提供はありませんが、品川区や葛飾区といった市区町村や、消防局の防災講座などで採用されており、防災訓練などで試せる機会があるかもしれません。

  • 「避難訓練VR ~工場火災編~」のデモンストレーション

  • Daydream対応コンテンツの例

Mirage Soloは24日に予約開始し、量販店などで5月11日に発売します。価格はオープンで、店頭予想価格は税別51,200円前後です。

  • Mirage Soloの発売情報