日本ユニシスは4月20日、信用金庫向け勘定系システム「SBI21」を採用する信用金庫向けに「オープンAPIサービス」を2018年度から開始すると発表した。
マイナス金利政策や人口減少など厳しい経営環境下、同社は信用金庫に対して、ICTコスト・事務コストを削減し、新サービス提供によって新たな収益創出を実現するサービスプラットフォーム提供を検討してきた。
今回、サービスプラットフォーム提供の第1弾として、SBI21が持つ機能をさまざまな業種とビジネス連携させることを可能とするオープンAPIサービスを開始し、信用金庫とFintech事業者および異業種企業との連携を通じて、生活者利便性の向上や地域経済の活性化を進めていくという。
特徴としては、金融機関やそのほかのFintech事業者が提供するバンキングアプリをAPI経由で信用金庫口座と直接連携し、口座保有者はインターネットバンキング契約不要で残高照会や明細照会の利用を可能とし、振込、振替の提供を予定している。
また、Fintech事業者が提供するスマホ決済サービスをAPI経由で信用金庫口座と直接連携し、預金口座から決済代金をリアルタイムに引き落とす口座ダイレクト決済サービスの提供も予定。
4月18日から京都中央信用金庫でサービス提供を開始している。また、朝日信用金庫をはじめ複数金庫で同サービスを採用しており、さらなる拡販を目指す。
今後、同サービスを皮切りに、信用金庫向けサービスプラットフォームの段階的な拡充を図り、地域の生活者や企業のニーズに沿った新しいサービスを提供可能とすることで、信用金庫のビジネスモデル変革と新たな収益機会の創出を支援していく方針だ。