ワクワクの提案とは何か

それでは、どんなサービスが該当するのだろうか。就任会見では、具体例に相当するものがいくつか提示された。ひとつが、ECサイトの「Wowma!」だ。高橋社長は「単なる物販サイトにするつもりはない。体験価値を提供する入り口にする。ワクワクしてもらえるように社内で議論している」という。

  • Wowma!は体験価値の提供も行なうという(画像:Wowma! ウェブサイトより)

次がau WALLETだ。キャッシュレス生活の実現も人をワクワクさせるものであり、進化させていく。こうした考えのもと4月5日からは、au WALLET プリペイドカードで残高不足に陥った際、不足分をチャージするリアルタイム機能の提供や個人間送金(au WALLET プリペイドカード利用者同士)、じぶん銀行への「払出」機能も追加した。

  • au WALLETの新機能として個人間送金や払出機能が加わった(画像:プレスリリースより)

スポーツマッチングビジネス「Now Do」への参画も具体例として挙げている。Now Doはプロサッカー選手の本田圭佑氏が代表を務め、スポーツ選手の育成や現役を引退した選手の新たなサービスチャンスの創造を目的とした会社だ。

  • スポーツを習いたい人とコーチを結び付ける新サービスを提供(画像:プレスリリースより)

その同社がスポーツを習いたい人がサイト上でトレーナー手軽に見つけられるマッチングサービスをインターネットスポーツメディアのスポーツブル(運動通信社が運営)上で5月からサービス提供する予定だ。KDDIは運動通信社と協業・出資の関係にあり、パートナー企業とのサービス提供でワクワクを提供したい考えのようだ。

このほか、AR、VR、MRなどを活用した体験価値の創出も図る。イメージとしては、自宅の部屋をスタジアムにしたり、遠距離恋愛を近距離恋愛にするといったものだ。