回転寿司大手のスシローを傘下に持つスシローグローバルホールディングスが29日、新業態「鮨・酒・肴 杉玉」(以下、杉玉)の存在を明らかにした。杉玉のコンセプトは日本酒が楽しめる寿司居酒屋。お酒をフックに寿司をもっと身近にしたい考えだ。

  • スシローの新業態「杉玉」とはどんな居酒屋か

杉玉とは

杉玉は寿司、酒、つまみを楽しめる大衆寿司居酒屋。1品あたり299円、399円をベースに80品目から100品目の様々なメニューを用意する(店舗により異なる)。

想定売上は2500-3000円ほどとリーズナブルでありながらも、目を引くメニューが多いのが特徴だ。「飲めるサーモン」「うなぎシュウマイ」「鮪ロッシーニ風」などといった変り種メニューを多数用意する。

  • 飲めるサーモン

「飲めるサーモン」は、実際に飲めるわけではなく、低温調理をし、飲めるほどに柔らかいサーモンを使った寿司のこと。うなぎシュウマイは、シュウマイの上にうなぎが乗っており、辛子の代わりに雲丹をつけて食べるといったものだ。

ほかにも「キャビア寿司」といったものもある。キャビアと記された缶詰がそのまま出てきて、缶詰を開けるとキャビアがのった寿司が入っている。

  • これがキャビア寿司

  • 本当に寿司が入っている!

こうした変り種を用意したのは。ホールスタッフと客の間のコミュニケーション創出を期待したもので、多数のメニューを揃えたのは、リピートしてもらうための施策だという。定期的に季節のメニューも5-10品投下していくほか、メニューの価格設定も、価格にとらわれずに価値を感じてもらえるものならば、499円、799円などといったスシローとは異なるメニューの開発と価格設定も行なっていくという。

  • 日本酒やビール、サワー、ワインなどのアルコール類を出すが収益的には回転寿司のスシローと変わりないという