2018年の注目は強炭酸水
それでは2018年、炭酸カテゴリをどう攻めるのか。同社のマーケティング本部 炭酸エナジージュース&NGP担当副社長 和佐高志氏は、主力のコカ・コーラほか、フルーツ炭酸、強炭酸水の3つに注力すると説明する。
コカ・コーラは3年前から始まったグローバルでのワンブランド戦略を継続。フルーツ炭酸ではファンタが60周年を迎え、製品、パッケージなどのリニューアルを行なうほか、その他の定番ブランドの伸びを確保しつつ、新製品の強炭酸水で売上アップを図るようだ。
最も注目したいのが最後の強炭酸水だ。同社は「ザ・タンサン」を3月26日に発売した。強炭酸水は炭酸飲料市場のなかで最も高い成長を遂げているという。アサヒ飲料の「ウィルキンソン」がライバルとなり、市場をリードするが、"酸味を抑えたおいしい強炭酸"という新たな価値を提示して開拓していく考えだ。
炭酸飲料という大きな括りで漠然と捉えると、少子高齢化で苦戦しているのではないかとも思えてしまう。しかし、冒頭に記したように、実際はその逆だ。炭酸飲料は若者の飲み物というイメージはすでに古く、オールジェネレーションで愛される商品となりつつある。日本コカ・コーラの成長余地はまだまだありそうだ。新製品ほか、既存商品のリニューアルやプロモーションなどを含め、市場開拓にどういった施策を打ち出すのか注目したい。