スイスのバーゼルで3月22日(現地時間)に開幕したウオッチ&ジュエリーの祭典「BASELWORLD 2018」にて、カシオのG-SHOCKスペシャルモデルがお目見え。毎年の恒例となったG-SHOCKのBASELスペシャル、2017年に続いて、2018年もG-SHOCK最高峰のMR-Gシリーズから「MRG-G2000HA」です。

  • G-SHOCK MR-G BASELスペシャル「MRG-G2000HA」

    これが「MRG-G2000HA」!!

すでにMRG-G2000HAの概要はお伝えしていますが、BASELWORLD 2018会場のカシオブースでいち早く実機を目の当たりにしました! 税別価格が800,000円という歴代最高額のG-SHOCK、しかも世界限定たったの350個、その姿を写真で紹介しましょう(サムネイルのクリックで拡大表示)。ちなみに、2017年のG-SHOCK MR-G BASELスペシャルも、お値段は税別800,000円でした。店頭で実物を見た人はどれくらいいるでしょうか。

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テクノロジーの美、日本伝統の美

MRG-G2000HAのテーマは「日本刀」、より正確にいうと、刀身と柄(つか)の境目にある鐔(つば)、「鉄鐔 Testu-Tsuba」です。タフネスと美しさを兼ね備えるMR-Gに通ずるものとして、強く美しい日本刀をテーマにしたとのこと。鉄鐔にフォーカスすると、日本刀の鉄鐔は「手を守る」という機能性に加えて、職人の腕の見せどころでもある意匠が凝らされています。この機能性と意匠(≒デザイン)が、G-SHOCK MR-Gに通ずるのです。

  • G-SHOCK MR-G BASELスペシャル「MRG-G2000HA」
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鉄鐔は、鉄を叩いて成形されます。独特の凹凸が、荒々しくも力強く、美しい文様を描きます。MRG-G2000HAでは、ベゼルとバンドの中駒によって鉄鐔を表現しました。2017年のMRG-G2000HTと同じく、鎚起師 三代目・淺野美芳氏の協力により、1本1本を手作業で仕上げています。

ベゼルとバンドの中駒を「鎚(つち)」で叩き、美しい金属模様を刻みます。MRG-G2000HAでは特に「荒し鎚目」という技法によって、鉄鐔の造形美に加えて、日本刀としての荒々しさも表現しています。

  • G-SHOCK MR-G BASELスペシャル「MRG-G2000HA」
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もうひとつ見逃せないのが、ベゼルとバンドの色。日本の伝統工芸にも使われる材料、「紫金(むらさきがね)」と「素銅(すあか)」をイメージして、ベゼルには素銅を、バンドには紫金を採り入れました。

ベゼルの素銅は一見してわかりやすいのですが、バンドの紫金は、写真ではうまく伝わらないかもしれません。ほのかな紫がぼんやり光るようなバンドは、無二の存在感で静かに主張してきます。かといって、ベゼルやフェイスを追い越すのではなく、力強く支えるような印象とでもいいましょうか。2017年のMRG-G2000HTもそうでしたが、光の具合によってさまざまな色合いと表情を見せてくれます。

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(写真 : 青木淳一)