米Googleは3月19日 (現地時間)、ゲーム開発者のカンファレンス「Game Developers Conference 2018」において「Google Play Instant」を発表した。Android端末にインストールする前にアプリを試用できる「Android Instant Apps」(Androidプレビューアプリ)のゲーム版だ。Google Playストア内のリンクをタップするだけでモジュール化された試用版のゲームがロードされる。
通常、Androidデバイスで新しいゲームを遊ぶには、Google Playストアで目的のゲームを探してインストールし、アプリ・リストからゲームを起動というように、数タップとしばらくの時間を要する。Google Play InstantならGoogle Playストアにおいて「今すぐ試す」をワンタップするだけ。数秒で試遊できるので、無料でもインストールするのが手間で試遊を避けていたゲームを気軽に試せる。気に入ったゲームは、試遊後に「今すぐインストール」ボタンをタップすると完全版がインストールされる。
19日時点で、Google Play Instantはクローズドなベータプログラムとして開発者に提供されており、利用できるのは「クラッシュ・ロワイヤル」(Supercell)、「Words with Friends 2」(Zynga)、「ソリティア」(Zynga)、「ファイナルファンタジー15: 新たなる王国」(Epic Action)、「バブルウィッチ3」(King)、「マイティ・バトルズ」(Hothead Games)の6タイトル。これらはInstant Gameplayコーナーにまとめられている。
Googleは年内に開発者向けプログラムを拡大する計画で、平行して10MBへのAPKサイズ制限の拡大、実行コード向けのプログレッシブダウンロードのサポート、NDKサポートなどフレームワークを向上させていく。また、UnityやCocosなど主要なゲーム開発プラットフォームをサポートする作業も進めている。
ゲーム開発者は、リンクから簡単に試遊してもらえるGoogle Play Instantを、提供する様々なゲームのクロスプロモーションに活用できる。他にも、クリックtoプレイ・ビデオ広告のベータ版を数カ月内にGoogle Playにロールアウトするなど、Googleはゲーム開発者の製品プロモーション方法を拡充させていく。