NTTデータは3月20日、フラグシップデータセンターとして、三鷹データセンターEAST(東京三鷹市)の開所式を行い、プレス向けに内覧会を実施した。同センターのサービスインは4月1日を予定している。
三鷹データセンターEASTは、既存データセンター(三鷹データセンター)に隣接する形で建てられ、今後数年後に計画されている2期工事を含め、終局延床面積約38,000平方メートル(約5,600ラック相当)を有する。既存データセンターとあわせると、延床面積約90,000平方メートルとなり、同社によれば、国内最大級のデータセンターだという。
同データセンターは免震構造を持ち、72時間連続運転可能な非常用発電機(自家発電+UPS)などの設備により、ディザスタリカバリ(災害時のデータ復旧)・BCP(事業継続計画)への対応力を強化したデータセンター。
同社としては初の外気冷却方式(春・秋・冬季)を採用することで、電力使用効率(Power Usage Effectiveness:PUE)は1.3以下(年間平均・設計値)を目指すという。サーバ冷却は壁吹空調方式・ホットアイルキャッピング採用により、従来方式(床吹方式)に比べて冷却効率が向上し、高熱負荷対応が可能だという。
セキュリティは、24時間365日の警備員による有人監視、区画単位でのセキュリティ、ICカードおよび生体認証による入退室管理を行う。
同データセンターは、エンタープライズ向けの基幹系・情報系システム用途を想定したシングルデッキと、今後のAI・IoTを中心としたデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を想定したダブルデッキの2つからなる。シングルデッキは、今回半分の1期分のみだが、今後、需要を見ながら数年後に2期工事を開始するという。
NTTデータ 執行役員 ビジネスソリューション事業本部長 佐々木裕氏は、同データセンターの特徴として国内最大級、強固な地盤・免震構造、キャリアフリーアクセス、複数クラウドの相互接続の4つを挙げ、「ミッションクリティカルにもデジタルトランスフォーメーションにも対応できるデータセンターだ」と自信を見せた。