説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『大至急iPhoneを充電したいんです!』という質問に答えます。

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とにかく急ぎでiPhoneを充電したい……そんなシチュエーション、ありますよね。出勤10分前にバッテリー残量がほとんどないことに気がついた、これから何時間も充電しづらい状況が続くのにバッテリー残量20%、そんなときはハラハラするものです。

ベストな解決策は、移動中に小型のバッテリー(モバイルバッテリー)で充電することですが、こちらも残り少ない、そもそも持っていないという場合は、自宅や職場である程度iPhoneを充電してから外出するしかありません。それをできるだけ短い時間で、しかも可能なかぎり大容量をという要求を満たすには、少々工夫が必要です。

その工夫とは、消費電力を可能なかぎり減らした状態で充電すること、具体的には「iPhoneを機内モードにした状態で充電する」ことです。

iPhoneの電源をオフにすれば(特に消費電力が大きい)ディスプレイを消灯できるため、消費電力低減効果は大きそうですが、電源オフのiPhoneにUSBケーブルを差し込むと自動的に電源オンとなるため、それは無理な相談です。とはいえ、通信関連機能はそれなりの電力を消費しますから、機内モードでそれを無効化しようというわけです。

実際、機内モード時に充電を行うと、かなりハイペースでバッテリー容量が増えます。利用しているiPhoneのモデルや電源(電流の大きさ)にもよりますが、出力が最大5V/2.5Aの充電器を使い、iPhone Xのバッテリー残量が20%から30%に増える時間を機内モードオン/オフそれぞれで測定してみると、オンのときが約7分、オフのときが約9分でした。ボタンをタップするだけの見返りとしてはまずまずの成果と思いますが、いかがでしょう?

  • 機内モードオン/オフでバッテリーを充電するペースは変わってきます