ファーウェイは8日、SIMフリーのAndroidスマートフォン「Mate 10 lite」と「nova lite 2」のアップデートを発表。両機種でアンロック用の顔認証機能を追加すると明かした。アップデートは9日から順次提供される。

  • nova lite 2で試した顔認証。深度情報は読み取らず、顔の特異点を2Dで検出する仕組みといい、1秒かからずアンロックした

両機種ともに、アップデート後には「設定」の「セキュリティとプライバシー」に顔認証の項目が追加。顔を登録すると、従来の指紋認証に加えて、顔認証でも端末をアンロックできるようになる。ロック画面に表示される通知の内容を通常は非表示とし、顔が認証された場合のみ内容を表示するという設定も可能。

  • 「セキュリティとプライバシー」に追加された顔認証の項目

  • 顔認証後にそのまま端末を利用できる「ダイレクトロック解除」のほか、顔認証とスライド操作が必要となる設定が行える

認証は顔の凹凸(3Dの深度)ではなく、2Dによる顔認証だが、写真や印刷物、寝顔によるアンロックはできないようになっているという。また、メガネの有無は認証に影響しないが、マスクなど顔の一部が隠れる場合は認証されない場合が多いとのこと。

顔認証を利用する場合は本体が起動している必要があり、スリープ状態から顔認証を使うためには、一度電源ボタンなどを押して端末をスリープから復帰させる必要がある。

自撮りがより楽しくなる「ARレンズ」機能も

Mate 10 liteでは、セルフィー撮影時にリアルタイムで画像を加工する「ARレンズ」も9日のアップデートで追加される。「ARレンズ」では、「ギャラリー」に保存されている写真や、プリセットの背景用画像と被写体を合成し、好みの背景でセルフィーを撮影できたり、被写体の顔を認識して動物の耳や鼻を付けたりする加工が行える。

  • ARレンズで背景を合成したところ。輪郭付近に本来の背景が残り、わずかに合成感がある

  • 複数のプリセット背景を選べるほか、「ギャラリー」に保存した好みの写真や画像を組み合わせることもでき、例えばお気に入りの俳優と自分のツーショット写真を作成することができる

  • ARレンズで動物の耳を付けてみたところ。アプリ「SNOW」などで知られる機能だが、今回は「Pitu」と提携している

  • プリセットは今後増加していく予定。また、プリセットにないパーツは「Pitu」に誘導して使ってもらうという