ローランドは、1980年代に発売したリズムマシン「TR-808」や「TR-909」のサウンドを精密に再現し、最新のサウンドと組み合わせた音色で新しい音楽表現を実現するリズムパフォーマー「TR-8S」を3月24日に発売する。価格はオープン、市場予想売価は81,000円前後(税込)。
Roland TR-8S Rhythm Performer |
「TR-8S」は、ローランドが1980年代に発売したリズムマシン「TR-808」や「TR-909」のサウンドを再現した製品「TR-8」の後継モデル。TR-8の基本機能はそのままに、ミュージシャンやクリエーターからの要望に応え、音質や機能を強化した。歴代「TRシリーズ」の音色も新たにブラッシュアップされ、イマドキのダンス・ミュージックにもマッチするサウンドやリズムパターンも多数内蔵する。
80年代に発売されたTR-808/909は、ヒップホップやテクノなどのダンス・ミュージックを中心に現在でも幅広いジャンルで使用されている。しかしながら、経年による消耗や中古市場における価格上昇などで入手が困難な状況が続いていた。といった背景から、他のメーカーから、TRシリーズのサウンドを模したハードウェアやソフトウェアが数多く発売されたのだが、2014年、満を持してという格好でローランドから「AIRAシリーズ」が発表された(前出の「TR-8」はこのシリーズの製品としてラインナップ)。
TR-8Sでは、ユーザー自身が本体に好みのオーディオサンプルを取りこむことも可能となり、ビンテージのサウンドと、最新のサウンドを組み合わせたユニークなドラムキットを作れるようになった。好みのカラーに設定可能なLEDフェーダーやつまみの操作で音色に変化を加えたり、各種フィルター、リバーヴ、ディレイなどのエフェクトを付加するといったことも可能だ。リズムの各音色をパラアウトできる8系統の出力端子も装備し、ミキサーなどの外部機器と組み合わせた音作りにも対応する。さらにUSBケーブルでパソコンと接続すれば、音楽制作ソフトウェアと連携してオーディオのレコーディングも行える。ライブパフォーマンスから音楽制作まで、さまざまな場面で活躍する一台となりそうだ。
サイズは、W409×H58×D263mm。質量は2.1kg。本体のほか、電源供給用のACアダプターが付属する。