多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『パソコンとケーブル接続してもAndroidの領域が現れません!?』という質問に答えます。

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ひょっとして、パソコンはMacをお使いではありませんか? そうだとすると、ケーブル接続してもAndroidの領域がパソコンの画面に現れない(マウントされない)原因は、Android端末側の設定にあります。

Android OSには、USBケーブルでパソコンなど他のUSB機器と接続するときのモード(USB接続モード)がいくつか用意されています。初期設定では、USB接続モードが「充電」に設定されていますから、ただ接続しても充電が始まるばかりでなにも起こりません。

Macとndroid端末をUSB接続してストレージをマウントするには、あらかじめMacで「Android File Transfer」(リンク)をセットアップしたうえで、Android端末のUSB接続モードを「ファイル転送」に変更する必要があります。

Android 8の場合、USB接続モードは「設定」→「接続済みの端末」→「USB」の順にタップすると変更できます。今回の場合、「ファイルを転送」を選択すると、次回MacとAndroid端末を接続したとき自動的にAndroid File Transferが起動し、AndroidのストレージをMacから操作できるようになります。なお、Windowsでは標準でMTP(Media Transfer Protocol)という技術仕様がサポートされているため、Android File Transferのようなソフトを用意する必要はありません。

写真/ビデオの転送だけでじゅうぶんという場合は、USB接続モードの設定画面で「写真の転送(PTP)」を選択してもいいでしょう。そうすると、Android端末はあたかもデジタルカメラのように(Windows/Macどちらにも)認識され、USBケーブルで接続するとすぐに写真を取り込むことができます。

  • パソコンとUSB接続してストレージを操作する場合、USB接続モードを確認します