Mobile World Congress 2018の開幕直前イベントで、サムスンはスマートフォンの最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」を発表しました。前モデルのGalaxy S8/S8+から大幅な刷新というわけではありませんが、特徴的な機能がいくつか盛り込まれています。
今回はその中でも、機能が強化されたしたカメラ部分をチェックしていきます。
Xperiaとどう違う? 960fpsのスーパースロー撮影
Galaxy S9/S9+のカメラ機能では、まず撮像素子が新しくなりました。有効画素数12MP、1/2.55インチ、ピクセルサイズは1.4μmと、スペック自体は大きな差がありませんが、センサー自体にDRAM(メモリ)を搭載することで、高速動作を可能にしました。
この仕組み自体は、ソニーモバイルの「Xperia XZs」で搭載されたメモリー積層型センサーと同じです。センサーがソニー製かどうかは明らかにされていませんが、いずれにしても結果としてXperiaと同様に960fpsのスーパースローモーション撮影が可能になっています。
Xperiaの場合は、動画撮影中に任意のタイミングでボタンを押すとスーパースローモーション撮影になりますが(手動の撮影ですね)、Galaxy S9/S9+の場合、撮影後数秒すると検出モードになり、画面の中央に動きがあると、それを検出して自動的にスーパースローモーションで撮影し、自動的に通常の動画撮影に戻ります。通常の撮影に戻った後も、検出モードになって動きを検出する度にスーパースローモーション撮影が行われます。
撮影する際には、あらかじめ撮影を開始して、検出モードになるのを待つのがポイントです。スーパースロー撮影を自動で行う場合、とっさの撮影に向いている反面、任意のタイミングで撮影できない難点があります。それでも、通常の動画の合間に動きが急にゆっくりになる動画を撮影できるのは楽しいものです。