説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『マスクを取らずにApple Payで支払ういい方法は?』という質問に答えます。

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マスクを取らなくても、ロック解除のとき顔認証が通らない時点でパスコードを入力すれば、Face IDは機械学習により認識能力を高めます。パスコード入力を繰り返すことにより学習効果は高まりますから、やがてはマスクを着けたまま顔認証されるようになるでしょう。しかしそれまで待てない、店頭でイライラしたくないから手っ取り早い方法が知りたい、ということですね?

結論からいうと、ベストは「エクスプレスカード」の利用です。2018年2月現在、JR東日本が発行する交通系プリペイドカード「Suica」しか選択肢はありませんが、Suicaをエクスプレスカードとして登録しておけば、iPhone Xを支払端末にかざすだけで(顔認証なしで)支払いできます。マスクどころか別人ですら利用できますから、安全性は低下しますが、店頭でイライラすることはなくなるでしょう。

次善の策として、「顔認証を気にせずダブルクリック」するという方法もあります。「WalletとApple Pay」の設定画面で「サイドボタンをダブルクリック」を有効にしていると、ロック画面で本体側面のボタンをダブルクリックして「Wallet」を起動できますが、認証されるかどうか気にせずダブルクリックするのです。iPhone Xの画面を下に向けていてもかまいません。

すると当然、顔認証に失敗しますが、画面の中ほどに「パスコードで支払う」ボタンが現れます。これをタップするとパスコードによる認証が使えますから、Apple Payでの支払いもスムーズです。

日頃マスクを着けたままApple Payを利用している経験からいうと、レジで支払い金額を伝えられるタイミングを見越してパスコードを入力しておくと慌てることがありません。何度もiPhone Xを眺める仕草をレジで繰り返すより、よほどスマートなのではないでしょうか。

  • マスク姿を認識されるかどうか気にするより、他の選択肢を用意したほうがスマートかもしれません