TBWA/HAKUHODOとクリムゾンテクノロジー、ユカイ工学、KOTOBUKISUNの4社から構成される「アニメガホン制作委員会」は2月8日、発話者の音声を任意の声へとリアルタイムに変換するメガホン「ANIMEGAPHONE (アニメガホン)」の製品情報を公開した。

  • ANIMEGAPHONE

「ANIMEGAPHONE」はリアルタイムボイス変換AI技術を用いて発話者の音声を処理し、あらかじめ登録した他者(別人)の声を、音声としてほぼ遅延することなく発信することが可能なメガホン。一般的に 「ボイスチェンジャー」は声の音程や音質をフィルタリングで変化させるのに対して、同製品は発話者の音声を解析し、登録した別の音声で発話させる。

  • ANIMEGAPHONE

混雑などが発生しやすい場所において、その状況で最も効果的な声で、案内や警備をよりスムーズ行うといった活用方法を想定しており、たとえば、コンサート会場であればその歌手の声で、会社であればその社長の声で発話をするといった「思わず耳を傾けたくなるメガホン」として利用することが可能だという(発話可能な音声は事前登録が必要)。

同製品はシステム単位でのレンタル提供を想定しており、複数の実地テストを経て、価格などを設定する予定だ。

なお、2月18日に幕張メッセで行われる「ワンダーフェスティバル2018 [冬]」において、初のテストを実施する。テストでは声優の「平田広明さん」「小岩井ことりさん」の声を登録し、会場内での実演・声かけを行うという。